元気な夫が「心筋梗塞」で突然他界…悲しみに暮れるAさん

専業主婦のAさん(48歳)は2歳年下の夫Bさん(46歳)と長男のCさん(16歳)、長女のDさん(14歳)と4人で暮らしていました。

Bさんは、取引先で出会ったAさんと懇意になり、やがて結婚。結婚を機にAさんは仕事を辞め、専業主婦になりました。

しかし、43歳になったBさんは、「実は前から独立を考えていたんだ。俺、脱サラするから」といって約20年間働いていた会社を突然退職してしまったのです。

独立当初はとにかくがむしゃらに、寝る間も惜しんで仕事に没頭していたBさん。Aさんは、Bさんが会社を辞めた当初、実のところ「会社で上手くいっておらず思いつきで辞めたのでは」と心配していましたが、Bさんの一生懸命な姿をみて、次第に信じるようになっていったといいます。

AさんはBさんが独立して以降、国民年金保険料をはじめとした各種支払いのほか、家事に子育てなど、家のなかから家族を支えていました。

すると独立して3年が経つころには、Bさんの事業は順調に軌道に乗り始めました。金銭的にも、一家4人で不自由なく暮らすことができています。

信じて付いてきてよかった……。

AさんはBさんと充実した日々を過ごしながら、しみじみ実感したといいます。

しかしそんな矢先、警察からAさんに連絡がありました。

「旦那さまが道端で倒れて救急搬送され、E病院にいます。いますぐ病院に来ていただけますか?」

持病もなく、これまで大きな病気にかかったこともないBがなんで!? Aさんは混乱しながら急いで病院に向かいましたが、Bさんは心筋梗塞のため46歳にしてその生涯を閉じたのでした。

あまりに突然のできごとに、呆然とするAさん。どこか現実味を感じられないまま、お通夜に葬儀、夫の仕事関係者への連絡等と、慌ただしい日々を送りました。

そして、諸々の手続きがひと段落したとき、Aさんは「大きな喪失感」と「将来の生活に対する強烈な不安」に襲われました。

「これから3人でどうやって生活していけばいいんだろう……」

子どもたちの未来を守るためにも、自分が壊れるわけにはいきません。とはいえ、ひとりでは解決できそうにないと感じたAさんは、まず両親に相談。すると、両親からとある親戚を紹介されたのでした。