2025年もいよいよスタート。以前はお正月から営業のお店も多くありましたが、昨今は「初売りは4日から!」などのお店も増え、「お正月くらいはゆっくり休もう」という風潮が広がりつつあります。しかし、お正月だからといって休む暇もないという人も珍しくありません。
〈夫婦で年金月22万円〉穏やかな老後が一転、81歳夫が脳梗塞で半身不随。壮絶介護に78歳妻「もう、疲れました…」最悪の選択も覚悟 ※写真はイメージです/PIXTA

子どもたちの帰省を何よりも楽しみにしていたが…

さらに和子さんを追い詰める出来事が起きます。年末年始、子どもたちが帰省してこないというのです。

 

――孫が受験なの。仕方がないわよね

 

利用している訪問介護は正月3連休は休み。年中無休の別のサービスを利用する手もあるけど、気が引けるのだとか。しかし子どもたちが帰ってきたら、少しは休むことができるかもしれないし、気晴らしにもなる。子どもたちの帰省を心待ちにしていただけに、その落胆ぶりはひどいものだったといいます。

 

厚生労働省『令和5年国民生活基礎調査』によると、主な介護者で最も多いのは配偶者で22.9%。要介護者と主な介護者の組み合わせをみていくと、「60歳以上同士」が77.1%、「65歳以上同士」が63.5%、「75歳以上同士」が35.7%。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」の割合は上昇傾向にあります。

 

夫婦を続けていけば、いつかはお互いの介護問題に直面する可能性が高いでしょう。株式会社LIFULLが行った調査によると、老後についてパートナーと話し合ったことがある人は約6割。4割は「ほとんど話し合ったことない」「まったく話し合ったことがない」と回答しています。またパートナーに介護が必要になった場合を尋ねたところ、「できるだけ自分で介護したい」「できるだけ自分や家族、親族で介護したい」の回答が3割強ありました。

 

ただ佐藤さん夫婦のように、介護の負担は相当なもの。自分たちでと決めたとしても、適度に頼ることが重要です。

 

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[参考資料]

厚生労働省『令和5年国民生活基礎調査』

株式会社LIFULL『配偶者・パートナーとの老後についてのアンケート調査』