![月収46万円・48歳のサラリーマン、東京の大学に進学した娘から「たすけて…」の緊急連絡に驚愕。一度は解決するも、3ヵ月後に再び「たすけて…」の唖然の理由](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/-/img_b5d84265965cfc1c52267968a4c1e0f291691.jpg)
ひとり暮らしの長女からの「助けて…」その理由とは?
――やっぱり、女の子のひとり暮らしですから、心配ばかりが募ります
心配のあまり、下宿先は万全のセキュリティを誇るマンションにしたといいます。そのため余分に出費がかかっているとか。それもこれも、「大学でいい経験ができたら」という親心。しかし、そんな親の想いを子どもがきちんと理解するのは難しいことかもしれません。
上京から3ヵ月ほどたったとき、中村さんの妻に長女からSOSの電話。その内容は「お金を貸してほしい」というものでした。十分仕送りもしているし、アルバイトをしているとも聞いています。それにも関わらず、お金を貸してほしいとは、何か犯罪にでも巻き込まれたのではないか……詳しい話を聞いていくと、クレジットカードの使い過ぎであることが判明。2022年4月1日から成人年齢が引き下げられ、満18歳以上(高校生を除く)であれば親権者の同意を得ずにクレジットカードを作成できるようになりました。ただリテラシーが低いにも関わらずカードを作り、結果、返済で大変な思いをする若者が増えています。
アルバイト代では月の返済が追い付かず、助けを求めてきた長女。中村さんは、「今回のことはいい勉強だと思って、反省しなさい」と叱り、残りの返済を肩代わりすることに。しかしその額を聞いて驚きました。「5、50万円!?」。カードの限度額は30万円だというものの、カードを複数枚作り、散財していたよう。あまりの金額にめまいがしたものの、一度、「あとはお父さんにまかせなさい」といった手前、いまさら格好の悪いことはできません。苦々しい思いをしながら長女の口座に50万円を振り込み、きちんと返済した証拠を送ってもらったといいます。
そんなドタバタ劇から3ヵ月後。中村さんの妻に、またもや長女からSOSの電話。その内容も「お金を貸してほしい」というものだったといいます。なぜお金が必要なのかというと、またもやクレジットカード。懲りることなく、またカードで散財をしていたというのです。そして今度は残債70万円と、前回よりも増えている……。同じ過ちを繰り返す長女に対して堪忍袋の緒が切れ、「ふざけるな!」「今すぐ帰ってこい!」と激怒したといいます。
果たして、中村さんの長女は何にお金を使っていたのでしょう。
――明細を見たんですが、ブランドものでした。地元には高級ブランドの店なんてないので、東京に行ってテンションが上がってしまったんでしょう……仕送りを受けている大学生には高すぎます
一般社団法人日本クレジット協会『大学生に対するクレジットカードに 関するアンケート(令和元年度)』によると、大学生の61.1%がカードを所持。そのうち自分名義のカードの所持率は79.5%。単純計算、48%の大学生が自分でカードを作っています。1ヵ月の支払額の最多は「1万~3万円未満」で34.6%でした。また18歳~25歳の男女に行った『令和4年度クレジットカードに関する若年者向けアンケート』によると、毎月の返済額が一定になるというメリットがある一方で、手数料が高かったり、支払総額の把握や計画的な利用が難しかったりなどのデメリットが指摘されるリボ払いについて、その仕組みを理解していないという若者は47%と過半数近くにのぼっています。
大学進学を機に、我が子が実家を離れる親子も多いでしょう。子どもを送り出す前に、しっかりと金融教育を施すことが重要といえそうです。
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