今や珍しいことではない中学受験。東京都、特に都心エリアになれば中学受験をしないほうが珍しいというほど。しかし、保護者のほうが熱を入れすぎて、暴走してしまうケースも。
恐ろしい…月収45万円・43歳サラリーマン「文京区3LDKのマンション」に引越し。「うちの子も中学受験、させちゃう?」と有名進学塾に入塾も、お受験ママの激しい嫉妬に退散 (※写真はイメージです/PIXTA)

東京都心・文京区に理想通りの中古マンション購入

――いい物件に出合えたと思います

 

山口翔太さん(仮名・43歳)。最近、念願のマイホームを実現しました。夫婦共働きで、お互いの職場へのアクセスを考えて、「あわよくば東京都心」と考えていたものの、新築マンションは軒並み億超え。不動産会社からは「おふたりの年収であれば、余裕で(住宅ローンを)借りられますよ」と太鼓判を押してもらったものの、万一のことを考え、翔太さんの給与で購入できる物件と考えていたといいます。

 

――不動産会社は結構気持ちのいいことをいってくれるので、思わず買ってしまうところでした(笑)

 

新築は難しいかもしれない……そう考えて中古マンションにも目を向けたところ、掘り出し物件を見つけたのだとか。

 

東京都文京区、最寄り駅から徒歩12分の築20年3LDKS。価格は6,000万円弱。頭金2,000万円、25年ローンで月々の支払いは14万5,000円(年利0.7%と仮定)。月収48万円、年収750万円だという太一さん。年収倍率は8倍と適正値。返済負担率は30.4%と、平均20~25%といわれるなか、上限を超えていますが、夫婦共働きであることを考えると、家計負担はそれほど大きくない。何よりも、小学生の2人の子どもたちが巣立ち、夫婦2人暮らしとなったら、できれば環境のいい郊外に住みたい……売却を考えたとき、都心のマンションなら売れないということはないだろう……そんな目論見で購入を決めたといいます。

 

マンションは築古であるものの、大手デベロッパーが手がけた物件だけあって高品質(だと思う)。駅まで歩くものの、地下鉄に乗ってしまえば、太一さんの職場の最寄りまでは10分、奥さんの職場の最寄りには15分。乗り換えなしでアクセス可能。理想に合致した物件だったといいます。

 

――転校しないといけませんが、子どもの教育を考えても、都心住まいはメリットだと考えていました