日本という国の運営を担う、キャリア官僚。その登竜門となる「国家公務員採用総合職試験」の合格者、出身大学といえば東京大学が圧倒的でしたが、人気は下降の一途を辿っています。果たして東大生はどこへと向かうのか。東大生に人気の就職先について、最新調査で紐解いていきます。
国家公務員試験合格者数「10年で半減」、官僚離れが止まらない「東大生」…人気の就職先は?トップ2は昨年同様、総合商社大手 (※写真はイメージです/PIXTA)

東大生の就職先…人気は「キャリア官僚」からどこに?

東大生の官僚離れ。では、そんな東大生は、大学卒業後をどう見据えているのでしょうか。株式会社リーディングマークが行った『2026卒<東大生> 新卒就職人気企業 夏期ランキング』で、東大生に人気の企業をみていきましょう。

 

トップは昨年と順位変わらずで「三菱商事」。2位も昨年同様で「三井物産」。3位は昨年より3ランクアップの「野村総合研究所」でした。

 

【東大生人気就職先ランキング】

1位「三菱商事」

2位「三井物産」

3位「野村総合研究所」

4位「伊藤忠商事」

5位「ボストン コンサルティング グループ(BCG)」

6位「日本政策投資銀行」

6位「マッキンゼー・アンド・カンパニー(McK)」

8位「三菱地所」

9位「PwCコンサルティング」

10位「アクセンチュア」

 

働きたい業界をみていくと、トップは「総合商社」で39.4%。25年卒調査(夏)から4ポイントの上昇。続いて「コンサルティング・シンクタンク」で27.1%で、昨年調査からわずかに上昇に留まりました。

 

東大生の就職先、人気は「総合商社」と「コンサルティング・シンクタンク」に集中しているよう。どちらも業界トップクラスであれば、平均給与で大台にのる企業ばかり。それを上回る魅力がキャリア官僚にあるかどうか……微妙なところなのかもしれません。

 

[参照]

人事院『2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表』

株式会社リーディングマーク『2026卒<東大生> 新卒就職人気企業 夏期ランキング』