がんはお金がかかるというイメージが強い人も多いでしょう。ただ、具体的にどのようなところでどの程度お金がかかるのかは意外と知られていないかもしれません。本記事では小林さん(仮名)の事例とともに、がんに備えるための保険の注意点について、株式会社ライフヴィジョン代表取締役のCFP谷藤淳一氏が解説します。
3人の子を寝かせたあと、押し寄せる途方もない不安…40歳パート主婦、年収750万円の40歳夫が「悪性リンパ腫」に。がんがなければ絶対に気づかなかった驚愕事実【CFPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

40歳女性、夫のがん罹患

東京都杉並区在住、40歳の小林恵さん(仮名)。先日夫ががんの宣告をされ、大きな衝撃を受けました。当初は頭の中が真っ白になり、立ち直れないほど落ち込みましたが、少し時間が経過しいまは入院して治療を頑張る夫の回復を願ってサポートしています。

 

そして本日加入した保険について担当者に相談をしてきましたが、すっかり忘れていた保障の存在を思い出し経済的に大きな安心を感じるとともに、専門家に保険相談することの大切さを実感しました。

第3子誕生を機に初めて専門家に保険相談

小林さん一家は夫婦、子供3人の5人家族。夫は同い年で通信機器メーカーに勤務し、年収は約750万円です。小林さんは近所のスーパーで扶養の範囲内でパート勤務。子どもは上の2人が小学生、末子が4歳で幼稚園に通っています。

 

5年前に現在住む戸建て住宅を購入し、住宅ローンを返済中。貯蓄は約500万円です。4年前の末子の誕生を機に、近所の来店型保険ショップで夫婦の生命保険を見直しに行きました。担当者は40代と思われる男性で、保険だけでなく社会保障制度などにも詳しく、小林さん一家にとってどのような保険がどの程度必要か、親身になって考えてくれて適切なアドバイスをしてくれました。

 

主に夫の死亡保障(死亡保険)、夫婦の入院保障(医療保険)、そして小林さんが気になっていたがん保障(がん保険)についてさまざまなプランの中からよいものを選び納得して保険の見直しをすることができました。

 

死亡保険に関しては夫が掛け捨ての保険ばかりになることを望まなかったため、老後の貯蓄も兼ねた貯蓄性の終身保険を交えて加入することに。毎月の保険料は5万円台と少し高額になりましたが、家計管理をすることで払っていくことには問題なさそうです。

 

小林さん夫妻が加入した保険は以下のとおりです。

 

【加入した保険プラン】

 

《夫の保険》

■終身保険 保険金額1,500万円 保険料月3万2,000円

■定期保険 保険金額3,500万円 保険料月9,000円

■医療保険 入院日額5,000円 保険料月3,000円

■がん保険 がん診断100万円 保険料月3,000円

 

《妻の保険》

■医療保険 入院日額5,000円 保険料月3,000円

■がん保険 がん診断100万円 保険料月3,000円