不動産担保ローンのおまとめローンは、複数の借り入れを1つにまとめることで、返済を簡素化し、金利負担を軽減する手段です。しかし、初めてこの仕組みを利用する方にとっては、具体的なメリットやデメリットなどがわかりにくいと感じるかもしれません。そこで本コラムでは、不動産担保ローンのおまとめローンの基本を解説し、どのような人に向いているのか、借り換え時の注意点についても詳しく紹介します。

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不動産担保ローンのおまとめローンがおすすめの人

ここまで不動産担保ローンのおまとめローンのメリットやデメリットについて解説しましたが、実際どんな人におすすめなのでしょうか。ここでは不動産担保ローンのおまとめローンをおすすめできる人として、以下の3つのケースを解説します。

 

  • 高金利の借り入れが複数ある人
  • 返済管理が煩雑になっている人
  • 家計の負担を軽減したい人

 

高金利の借り入れが複数ある人

クレジットカードのリボ払い、消費者金融からの借り入れなど、高金利の借り入れが複数ある人は、おまとめローンを利用することで、金利負担を大幅に減らすことができます。

 

例えば、消費者金融の金利は年15%〜20%程度であることが多いのに対し、不動産担保ローンの金利は通常これよりもかなり低くなります。高金利の借り入れを低金利の不動産担保ローンに一本化することで、毎月の利息負担が大幅に軽減され、より多くの返済額を元本の返済に充てることができるようになります。これにより、借入金の早期返済にもつながる可能性があります。

 

返済管理が煩雑になっている人

複数の借り入れ先があると、それぞれに対して異なる返済スケジュールを管理する必要があり、返済日を忘れてしまうリスクも高まります。おまとめローンを利用することによって、1つの借り入れ先に対してのみ返済を行うので、返済管理の手間が軽減します。

 

さらに、随時返済が可能なサービスを提供している金融機関もあるため、余裕資金ができた際に追加返済を行うなど、より柔軟な返済計画を立てることができます。

 

家計の負担を軽減したい人

毎月の返済額が多く、家計の負担が大きくなっている人にもおすすめです。低金利での借り換えにより、月々の返済額を抑え、家計の負担を軽減することができます。

 

月々の返済額を抑えることで、減少した返済額の一部を貯蓄に回したり、子どもの教育費に充てたり、あるいは生活の質を向上させるための支出に使用したりすることができます。また、予期せぬ出費や緊急時の備えとしても活用できるため、金銭的なストレスの軽減にもつながります。

 

ただし、借り換えを検討する際は、金利だけでなく、諸費用や返済期間なども含めて総合的に判断することが重要です。専門家のアドバイスを受けながら、自身の経済状況や将来の計画に最適な借り換えプランを選択することで、より効果的に家計の負担を軽減し、安定した生活を送ることができるでしょう

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