「良い借金」と「悪い借金」の違い
借金をするべきではないと述べましたが、すべての借金が悪いわけではありません。良い借金と悪い借金があるので、ここではその両者の違いについて解説します。
良い借金
良い借金とは、その借金を元手に利益を得ることを目的としている借金です。企業が事業に必要な資金を借り入れることは珍しいことではなく、悪い借金とは見なされません。
これを個人に置き換えると、不動産投資のための借金は事業によって利益を狙うためのものなので、良い借金です。借金をするもののそれと引き換えに不動産物件を手に入れるため、その人の資産全体ではマイナスになっていないのも良い借金である理由です。
悪い借金
良い借金に対して、悪い借金とはその場をしのぐために具体的な返済のあてがないままに借りてしまうお金のことです。
企業の場合、経営不振によって資金繰りが悪化し、目先の支払いのためのお金が足りないからと借金をするのは、悪い借金です。その借金をしたところで新たな利益を生むわけではなく、むしろ借金の利息負担が経営を圧迫する可能性が高いでしょう。
個人の場合も生活費や遊興費のために消費者金融などからお金を借りるのは、悪い借金です。不動産投資ローンと違って借金をしても引き換えに資産を所有するわけではないので、まさに負の資産です。
お金が貯まらないループから脱出しよう
お金が貯まらない人が陥りがちな落とし穴と、そこから抜け出すためのポイントについて解説しました。特に借金については良い借金と悪い借金があり、たとえば不動産投資のように良い借金を活用するのであれば、お金が貯まらないループからの脱出にもつながります。
お金についてしっかり学び、お金が貯まる人へ変身しましょう。
山崎博久
リズム株式会社
アセットコンサルティング事業部長