老後を見据えて進める資産形成。「夫婦で2,000万円必要」とよく耳にしますが、ライフスタイルによって必要な金額は人それぞれ。今回は「老後に必要なお金は4,000万円くらいかな」とイメージしているという、40代コンサル業の男性の場合についてみていきます。

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年収2,000万円…勝ち組サラリーマンの悩み

ここで年収2,000万円をこえる勝ち組会社員の実際の様子を解説していきます。

 

[事例]

夫Aさん:42歳 コンサルティングファーム勤務 年収 2,000万円

妻Bさん:37歳 専業主婦

長男:15歳

次男:11歳

住宅ローン残債:6,200万円(残25年)

預貯金:2,750万円

 

夫Aさんはコンサルティング会社に勤務する会社員です。

 

年収は約2,000万円と圧倒的勝ち組でありながら、実はさほど預貯金が多くないことを気にしています。現在の預貯金は2,700万円。年収を考えるともっと金融資産が多くてもいいと思っているのです。

 

Aさんは同僚や先輩と同様、金遣いが非常に荒いと自覚しています。昨年は現金一括でポルシェを買い、ゴルフや旅行が趣味。会社の経費を使える時もありますが使えなくても、あまり考えずにお金を使い楽しんでいます。だからと言って、その生活スタイルをやめるつもりはありません。自由で楽しい暮らしをするためにお金を稼げる職業に就き、苦労して一定の地位にたどり着いたのですから。

 

妻Bさんは決して派手な人ではありませんが、裕福な家庭で育っているせいか基本的な生活レベルが高い状態。

 

長男は私立中学に通っています。学校納入費は年間130万円ほど。大学までストレートで進学できるこの学校に、次男も来年の受験を目指し、塾通いをしています。成績は良好であるため合格は間違いないでしょう。来年からは私立中学、私立高校の学費の支払いがあります。

 

自宅は10年前に1億500万円で購入したマンションです。妻の実家から1,000万円の援助を受け、Aさんの貯金1,000万円をあわせて頭金としました。住宅ローンの元金は8,500万円、毎月の返済は約22万円です。現在の残債は6,200万円あり残年数は25年です。

 

年収の高さからこれらの生活は難なくこなせますが、やはり預貯金が貯まりません。

 

40歳を超えたいま、ふと老後が心配になることがあります。定年退職という考え方があまり一般的ではない業界で、自分がいつまでこの仕事を続けられるのか分かりません。

 

「生活レベルを落とすことなく、せめて60歳で4,000万円は貯めておきたい」あまり根拠はなくAさんはそう考えていました。

 

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