一家の大黒柱を失ったとき、遺族の生活を支える社会保障である「遺族年金」。特に子育て中の遺族にとっては、なくてはならないものですが、支給要件を外れると「遺族年金ゼロ」という事態に。みていきましょう。
48歳・最愛の夫急死に、月収33万円・元課長の〈45歳妻〉大号泣…年金事務所で知る「遺族年金ゼロ」の衝撃事実に二度目の大号泣「なんて理不尽な仕打ちなのか」

少しずつだが…女性管理職、増加中

2023年の日本のジェンダーギャップ指数は、総合スコアが0.647で146ヵ国中125位。過去最低を記録したものの、女性登用を進める企業は少しずつ増えています。

 

株式会社プロフェッショナルバンクが行った『上場・大手企業の女性活躍推進の実態』によると、会社の管理職における女性比率は「10%未満」が最多で26.6%。「10%以上~20%未満」が26.1%、「20%以上~30%未満」が21.6%と続きます。また会社で女性管理職が最も多い部門は「人事」が最多で18.3%。「総務」16.0%、「経理」12.0%と続きます。また政府は企業の女性管理職の比率を2030年までに30%以上にする目標を掲げていますが、上場・大手企業の7割以上が、その目標を達成できると回答しました。

 

ただ実際に女性が管理職に抜擢された際、色々な悩みがあるようです。株式会社mentoが行った『女性管理職の意識調査』によると、女性部長の悩み第1位は「自身のキャリア、ロールモデルの不在」で70.0%。「部下の育成やマネジメント」「自分の強み・やりたいことの言語化」と続きました。女性課長の悩み第1位は「部下の育成やマネジメント」で66.0%。「自身のキャリア、ロールモデルの不在」「自分の強み・やりたいことの言語化」と続きます。女性主任・係長では第1位が「自身のキャリア、ロールモデルの不在」で82.0%。「部下の育成やマネジメント」「自分の強み・やりたいことの言語化」と続きました。

 

どう仕事を進めていけばいいのか、どうチームをまとめていけばいいのかなどといった仕事の悩みはもちろんのこと、家庭とのバランスはどうするのか、社内に相談したくても経験者がおらず、自分でどうにかするしかない……多くの女性管理職が、同じ問題に直面しているようです。

 

ある45歳の女性は、部長からの推薦で課長に推薦。「うちの会社のロールモデルになってほしい」という口説き文句で管理職になったといいます。

 

しかし管理職になってから、帰社は毎日21時近くに。3つ上の夫も管理職で、さらに帰宅は遅いといいます。2人いる子どもはともに小学校低学年。親のいない自宅で留守番をさせるのは不安なので、学童保育を利用していますが、学校併設の学童は18時まで。その後、子どもたちは自宅の最寄り駅近くにある学童に移動。親の迎えを待ちます。

 

――9時過ぎに子どもを迎えに行くんですが、そのたびに胸がきゅうっとなって……

 

1年後、女性は自ら課長職からの降格を申し入れたといいます。

 

――せめて子どもが小学校高学年にならないとダメですね