新型コロナウイルス感染拡大で大打撃を受けた旅行業界ですが、コロナ禍が明け、旅行やレジャーに出かける人も増加しています。そこで、本稿では、最新のITテクノロジーを活用したトラベルテックについて紹介します。ホテルの予約や交通機関の予約、旅行中のスムーズな決済サービス(キャッシュレス)、GPSと連動した観光地案内など、ITテクノロジーと連動してシームレスに旅行を楽しめるテックやサービスを紹介。自分に合ったテックやサービスを活用してより快適な旅をアレンジしてみてはいかがでしょうか?
旅行をスムーズにする「トラベルテック」 観光×ITでアフターコロナの旅はどう変わる? (※写真はイメージです/PIXTA)

スマートな旅行を実現!身近にある「トラベルテック」活用例

ホテルなどの宿泊施設で活用「リモートロック」

RemoteLOCK(リモートロック)は、米RemoteLock社が開発し、日本国内では株式会社構造スマートな旅行を実現! 身近にある「トラベルテック」活用例研究所が提供するWi-Fi接続型・クラウド管理機能を備えたスマートロック。ホテルなどの宿泊施設のほか、スポーツ施設や公民館といった公共施設、店舗、オフィスなどで利用されています。

 

入室者ごとに予約情報に紐づいたユニークな暗証番号が鍵になるので、番号を押すだけで入室が可能です。

 

身近なキャッシュレス決済「Suica」

鉄道、バス、お買い物で利用できるJR東日本のICカード「Suica」は私たちにとっても身近なキャッシュレス決済かつトラベルテックといえます。Suicaのベースとなるのは、ソニーが開発した非接触ICカードのための通信技術で、交通系ICカードのほか、「nanaco」などの電子マネーサービスにも利用されています。

 

ICチップとアンテナを搭載したカードをリーダーに近づけると、リーダー/ライターから発信される電磁波を用いて非接触で通信を行います。FeliCaに対応したチップを内蔵するスマートフォンでの利用も可能です。

 

インバウンド向け多言語翻訳アプリ「Payke」

インバウンド向けの多言語翻訳アプリである「Payke」では、スマートフォンを使ってバーコードを読み込むと、商品情報がユーザーの指定した言語で表示されます。このような翻訳テックの導入により、旅行者は現地の言語の理解やコミュニケーションをスムーズに行うことができます。

 

東北をスマホ1つでシームレスに移動「TOHOKU MaaS」

JR東日本が提供するWebサービス「TOHOKU MaaS」は、スマホひとつで「便利で快適な旅」をサポートするサービス。スマホを見せるだけでバスや電車、レンタカー、観光施設、グルメなどを網羅した各種電子チケットの購入・予約・決済ができるので、シームレスに東北の旅を楽しめます。

トラベルテックで旅はどう変わる?

ここまでトラベルテックの定義や市場規模から最新トレンド、具体的なサービスやアプリを紹介しました。旅行において、IT技術を活用することで旅行者の利便性が向上し、旅行者はより便利で快適な旅を楽しむことができます。

 

同時に、旅行業界全体も新たなサービスやビジネスモデルを展開し、競争力を高めることができ、トラベルテックはより発展していくでしょう。

 

出典: *1 トラベルテックの導入に関する調査等事業

出典: *2 トラベルテック協会

出典: *3 XENO BRAIN「市場規模 5年間の推移予測トラベルテック」

出典: *4 NEWSCAST「トラベルテクノロジー市場規模は2031年までに210億米ドルに達する見込み - 最新予測」

出典: *5 京都観光オフィシャルサイト「混雑回避に役立つ京都観光快適度マップ」

出典: *6 Kotozna laMondo

 

〈著者〉

奈良優作

株式会社NIBAL

京都在住のWebマーケター。京都大学在学中にWebマーケティング会社の立上げに携わり、3年従事の後、株式会社NIBALを創業(https://nibal.co.jp/)。人材関連のWebメディアを立上げから事業譲渡までを経験。SEM戦略の立案に強みを持つ。戦略の検討からSEOコンテンツ制作・広告運用まで対応し、サービス立上げ支援などに深くコミット。