独自のイオンを発生させることで美髪を実現
ドライヤーの中には、マイナスイオンを搭載したものが多くあります。髪はプラスの静電気を帯電しやすい性質があるため、マイナスイオンを与えると中和され、静電気を抑えて髪の広がりや摩擦を防ぐ効果が期待できるのです。
さらにマイナスイオンを与え続けると、髪がマイナスに帯電し、今度はマイナス同士で反発してしまうとの考えから、プラスイオンとマイナスイオンを発生させるものもあります。
パナソニックとシャープは、独自のイオンを発生させることで、髪の水分量をアップさせるほか、さらなる美髪効果を訴求しています。パナソニックのヘアケアドライヤー「ナノケア(EH-NA0J)」(実勢価格38,610円)が発生させる「高浸透ナノイー」は、水分発生量が従来のナノイーの18倍となり、毛髪水分増加量が1.9倍に。
またシャープの「プラズマクラスタードレープフロードライヤー(IB-WX901)」(実勢価格44,000円)も、水分をたっぷり含む「プラズマクラスターイオン」が髪をコーティングし、しっとりした髪に導くとしています。いずれもキューティクルが保護されることから、ヘアカラーの退色を抑える効果も期待できます。
形も小型ヘッド、コンパクトスリムで扱いやすく変化
従来のドライヤーは長いヘッドの後方にモーターやファンが搭載された、いわゆるピストル型と呼ばれる形状が一般的でした。
この形状で大風量化を目指すとモーターやファンを大きくする必要があり、よりヘッドに重量がかかります。そのためヘッドがふらつきやすくなるため手首に力を入れたり、ヘッドが長いぶん腕を高く上げなければならず、疲れやすいといったデメリットも。
そんな中、ダイソンはハンドル部にモーターを内蔵することでヘッドが短い形状を実現し、取りまわしやすさの重要性が注目され、今ではヘッドが短いドライヤーも珍しくなくなっています。
一方で、ここ数年増えているのが、スリムかつコンパクトなドライヤーです。従来の大風量ドライヤーの中には600g以上のものもありましたが、2022年に発売されたA-Stage「Re・De Hairdry DR01A」(実勢価格29,700円)は、大風量ながら本体重量はわずか255g。またウィナーズ「FESTINO(フェスティノ)」から登場した「ツヤモイスト ドライヤー SMHB-029」(実勢価格25,300円)も重量270gしかありません。
これらはヘッドが長くても軽いため、腕への負担を大幅に軽減。気になる風量も、ブラシレスDCモーターなどの高性能モーターや風量・風圧を増幅する内部設計により、コンパクトでもパワフルな風を実現しています。