家族のなかに「主」を固定する必要はない

今から10年以上前には、働く女性の比率より、専業主婦の比率のほうが高く、「夫が働き、妻が家を守る」というパターンが多くありました。

しかし今は、この比率は逆転しており、働く女性の比率が専業主婦を上回っています。また、変化の激しい時代ですから、倒産やM&Aなど不測の事態が起こる可能性も少なくありません。

ひとりひとりに合った働き方を

このような時代には、家族内で、父や夫など誰かが「主」で、それ以外の人が「従」というように働き方を「固定」する必要はないように思います。

そのときの状況に合わせて、家族全員が「柔軟に働く体制を整えておく」ことが必要ではないでしょうか。

少なくとも、家族内の誰かが重荷に感じるような働き方だけは、避けたいものです。

田原 祐子
人材開発コンサルタント/ナレッジ・マネジメント研究者