人材開発コンサルタント田原祐子は、職歴のないミドル・シニア世代であってもキャリアチャレンジは十分可能だと力説します。田原氏の著書『55歳からのリアルな働き方』(かんき出版)より、職歴ゼロの状態からスーパーの花屋で働けることになった50代女性の事例をみていきましょう。
夫の会社が倒産!“社長夫人”から“平社員の妻”となった50代女性「私も働こう」…職歴なしでパートをはじめた結果【人材開発コンサルタントが解説】
家族のなかに「主」を固定する必要はない
今から10年以上前には、働く女性の比率より、専業主婦の比率のほうが高く、「夫が働き、妻が家を守る」というパターンが多くありました。
しかし今は、この比率は逆転しており、働く女性の比率が専業主婦を上回っています。また、変化の激しい時代ですから、倒産やM&Aなど不測の事態が起こる可能性も少なくありません。
ひとりひとりに合った働き方を
このような時代には、家族内で、父や夫など誰かが「主」で、それ以外の人が「従」というように働き方を「固定」する必要はないように思います。
そのときの状況に合わせて、家族全員が「柔軟に働く体制を整えておく」ことが必要ではないでしょうか。
少なくとも、家族内の誰かが重荷に感じるような働き方だけは、避けたいものです。
田原 祐子
人材開発コンサルタント/ナレッジ・マネジメント研究者