適当にバナナ選びをしている人が知らない真実があります。実は、バナナのなかには特別ダイエットに適しているものがあるのです。本記事では順天堂大学医学部教授の医師、小林弘幸氏による著書『お医者さんがすすめるバナナの「朝食化」ダイエット 超シンプルな腸活健康法』(アスコム)から一部抜粋して、ダイエットに最適なバナナの見分け方と保存法について解説します。
青いバナナ、まっ黄色のバナナ、茶色の斑点があるバナナ…最も「ダイエット」に効果的なのはどれ?【医師が解説】
バナナの保存の仕方で、ダイエット効果が変わる
これまで、朝にバナナを食べることで、腸が元気になり、ダイエット効果を上げられるとお伝えしてきました。
それなら、バナナをまとめ買いして、早速はじめたい!と思っているあなたに、ちょっとだけ注意。バナナは、あっという間に熟してしまいます。先ほど紹介したように、グリーンチップの状態のバナナがレジスタントスターチの量も多く、ダイエットに適しているといえます。
しかし、せっかくグリーンチップの状態で買ってきても、そのまま置いておくと、翌日には黄色く熟してしまうことに、驚く人も多いでしょう。では、できるだけ熟すのを遅らせて、栄養成分が変化しないようにするにはどうしたらいいでしょうか?
まず、購入時に入っていた袋からは、出すのが大前提。袋に入れたままだと、バナナ自体が発するエチレンガスが袋に充満し、より熟成が進んでしまいます。
袋から出したら、房から1本ずつに分けます。房のままで置くと、上にのったバナナの重みで下部分のバナナがつぶれて傷んでしまいます。
また、バナナは南国の果物なので、温かい温度の場所を好みます。常温で置けばすぐに熟れてしまい、逆に冷えすぎると黒く変色してしまうという特徴があります。
そこで、1本ずつに分けたバナナは、新聞紙で1本ずつくるみ、冷蔵庫の野菜室で保存するのがベスト。野菜室は冷えすぎないように温度設定することも大切です。
小林 弘幸
順天堂大学医学部教授