ダイエットの天敵はリバウンドでしょう。リバウンドしづらく、無理なくやせるためには「朝食にバナナを食べるべき」と、順天堂大学医学部教授の医師である小林弘幸氏は断言します。本記事では同氏による著書『お医者さんがすすめるバナナの「朝食化」ダイエット 超シンプルな腸活健康法』(アスコム)から一部抜粋して、モーニングバナナダイエットについて解説します。
体重を1kg減らすのに必要なカロリーは「約7200kcal」…リバウンドせず無理なく続けて、1年で10kgやせる「朝食の内容」【医師が解説】
「モーニングバナナ」で年間73000kcalオフ
急激なダイエットは、リバウンドの悪魔を呼び込みます。「モーニングバナナダイエット」は、まさにその点でも「ちょうどいい塩梅」のダイエットだといえます。
朝ごはんの摂取カロリーは成人でおおよそ、500~600kcalだといわれています。一方、クラッシュバナナ※のカロリーは約220kcalです。
※クラッシュバナナの作り方は下記図表を参照。
毎日そのまま食べ続けるというのは大変なので、アレンジレシピ(アボカドと混ぜてスムージーにしたり、豆乳と混ぜてスープ状にしたり……)を試すなどするにしても、平均で300~400kcalぐらいには抑えられると考えられます。
とすると、1日に約200kcal減らすことができます。これを1年に換算すると200kcal×365日で73000kcalになります。1kgを消費するのに約7200kcal必要なので、1年間で約10kg、半年で5kgのダイエットが期待できるということになります。
さらに自律神経と腸内環境が整って、「勝手にやせる体」になることを考えると、リバウンドのしにくい、理想的なダイエットになるといえるでしょう。
あくまで単純計算ですし、カロリーオフがダイエットのすべてではないのですが、実際にモーニングバナナダイエットを行ったモニターの人の平均の数値をみても、大体そのような数値で推移していくのではないかと考えられます。
急激にやせるのではなく、無理なく少しずつ続けることの重要性
「1カ月で5kg減った」など、驚くような結果が出ているほかのダイエットと比べると数値的にはたいしたことはないのかもしれません。
しかし、1年後、どちらのダイエットをしたほうがやせているのかをみれば、無理せずに徐々に減らしていき、なおかつリバウンドのしにくい「モーニングバナナダイエット」のほうに分はあるのではないでしょうか。
小林 弘幸
順天堂大学医学部教授