そもそも「酔う」ってどういうこと?

出典:『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』
[図表2]アルコール血中濃度と酔いの状態 出典:『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』(KADOKAWA)より抜粋

お酒を飲むと気分がよくなったり、フラフラしたりと、“酔った”状態になります。酔いにもレベルがありますが、アルコールは合理的な思考を司る大脳新皮質の働きを抑制します。普段言わないようなことを口にしたり、気が大きくなったりするのはそのためです。血中アルコール濃度が上がるにつれて脳への影響は大きく、感覚は鈍くなっていきます。

飲酒後、アルコールは何時間で分解される?

出典:『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』
[図表3]飲酒量と代謝・分解時間の目安 出典:『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』KADOKAWA)より抜粋

飲酒運転がいけないのは当然ですが、仮眠をとっても「酒気帯び運転」にならないわけではありません。

飲酒運転の基準は、呼気1L中に0.15mg以上のアルコールを検知した場合が該当します。通常、1時間で分解できる純アルコール量(g)は体重(kg)×0.1ほど。純アルコール量20gを分解するには、男性で3時間、女性で4時間ほどかかるのです。

尾形 哲
医師
一般社団法人日本NASH研究所 代表理事