「今日はどうしても勉強する時間を確保できなかったなあ…」という日もあるもの。そんなときは聴覚を利用した勉強法が効果的です。脳内科医の加藤俊徳氏の著書『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)より本文を一部抜粋して、 解説します。
「今日は勉強できなかった…」とネガティブな気分でベッドに入る前に!試してほしい〈脳の働き〉を活かした勉強法【脳内科医が解説】
時間がない人は眠る前に聴覚を活かした勉強法
聴覚は、朝一番に活動を始めて、1日の最後、眠る直前まで活動を続けます。
ベッドに入って目を瞑れば視覚から入ってくる情報は遮断できますが、耳から入ってくる音を遮ることは不可能です。
この脳番地の働き方を活用して、夜、眠る直前の時間を活かした勉強法をご紹介しましょう。
日中、どうしても勉強をする時間がとれなかった。働いていれば、そんな日もあるでしょう。しかし、「あぁ、今日は何もできなかったな……」とネガティブな感情を抱えたままベッドに入るのはよくありません。
せめて音読だけでもして眠りにつきたいところですが、それをやる気力も湧いてこない日は、オーディオブックやラジオなど、耳から学べるツールを使ってみましょう。
オーディオブックやラジオは、電車や車での移動中などの隙間時間にも活用できますし、忙しい大人にとってとても便利なツール。
しかも、前述したように聴覚系脳番地は記憶系脳番地に対してアピール上手です。視覚系が優位な人も同様に、脳番地の働きを強化する脳トレだと思って、オーディオブックやラジオによる学習を取り入れてみましょう。
人の記憶は眠っている間に整理されて定着します。
この脳の特性からしても、眠る前に耳から情報を取り入れる聴覚を活かした勉強法はおすすめです。