毎年、日本年金機構から誕生月に届く「ねんきん定期便」。将来のだいたいの年金額を知ることができるものですが、その見込額をみて「えっ⁉」と言葉をなくす人も少なくないとか。みていきましょう。
月収45万円・49歳の大卒サラリーマンが初めてしっかりと見た「ねんきん定期便」…記載された<年金見込額>に衝撃「とても納得できません」

「ねんきん定期便」を去年と比較…「見込額」が減っているのはなぜ?

将来の年金見込み額を知ることができ、老後のマネープランを考えるのに役立つ「ねんきん定期便」。しかし毎年チェックしていると「えっ、去年の見込額よりも減っている、なんで?」と狼狽えてしまうことも。このような事態に、日本年金機構の回答は。

 

Q.ねんきん定期便に表示されている年金額が昨年の見込額より少ないのですが、どうしてですか。

A.お答えします

ご自身の加入状況の変化や適用される年金給付水準などにより前年より少ない金額で表示されることがあります。

 

前述のとおり、「ねんきん定期便」に記載されているのは年金の見込額。「これまでの年金加入期間」に加え、「書類作成時点で最終月となる年金制度に、60歳まで加入していたとしたら」という仮定で算出したものであり、昨年よりも給与や賞与が下がるなど、加入状況が変われば年金見込み額も変わるのは当然のこと。

 

もちろん、給与や賞与が上がれば、年金見込み額が上がることも考えられます。

 

さらに年金の給付水準の変化によっても、見込額は変わります。「ねんきん定期便」に記載されている年金見込額は、作成年月日の年度の年金給付水準を適用。これは前年の全国消費者物価指数を本年度の年金額に反映させることで決められ、毎年変わるものです。年金額が前年度よりも引き下げられたとき、50歳以上で厚生年金保険に加入中かつ、標準報酬月額が昨年と変動していない場合などは、年金見込額は昨年よりも少なくなるケースがあるでしょう。

 

年金の見込額は、その時々の情勢によって変わるもの。だからこそ、毎年1回は「ねんきん定期便」をチェックして、老後のための資産形成を都度、微調整していく……しっかりと年金の見込み額を把握することで、老後不安の解消に役立つでしょう。

 

[参考資料]

日本年金機構『ねんきん定期便関係』

厚生労働省『令和4年 賃金構造基本統計調査』