労働力不足という課題解決のために――企業にとって必要不可欠な「BPaaS」という新しい存在
DX推進やSaaS導入の背景には、日本が抱える深刻な人手不足という課題があります。最新システムやAIなどを導入して積極的な業務改善や生産性向上を掲げる企業が増加している一方、便利な最新ツールを活用するためには結局人力が必要であり、ツール単体で完結するサービスはほとんどないと言っても過言ではありません。
それを証明するかのように、SaaSを導入したものの使いこなすことができず解約する企業が多いのも事実で、人力のサポートがないシステムのみを提供しているサービスはチャーンレート(解約率)が高い傾向にあります。
そのような状況から、SaaSとBPOのハイブリッドである「BPaaS」は、DX推進のスピードダウンを回避する一手として有効です。今後さまざまな業界において広がりをみせ、定着していくことが予想されます。
これから新たに提供される「BPaaS」においては、各業界特有の作業工程を捉えたうえで、それをどのように効率化し、どのような人力をどこでどう活用していくか? 理解し整備するノウハウがより重要になってくると言えるでしょう。
また、既存のSaaSにそういった要素を付加することで、BPaaS化するものも多く現れることが見込まれます。
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桶山 雄平
株式会社うるるBPO代表取締役社長
1980年生まれ、北海道出身。うるる創業メンバー。株式会社うるる取締役副社長(現任)。うるるの創業事業であるBPO事業を創業時より担当しており、2014年10月にBPO事業を新設分割、株式会社うるるBPO代表取締役社長に就任(現兼任)する。上場準備期間の2015年4月~2019年までの間は株式会社うるる取締役副社長CFOを兼任。