10月下旬には「ハロウィン」が控えていますが、この時期に毎年発売される「ハロウィンジャンボ宝くじ」を楽しみにしている人もいるのではないでしょうか。本稿では、ニッセイ基礎研究所の篠原拓也氏が、「ハロウィンジャンボ宝くじ」の今年からの変更点を分析し、その特徴について解説します。
ハロウィンジャンボの楽しみ2023-一攫千金のドキドキ感か、100万円以上当せんのワクワク感か (写真はイメージです/PIXTA)

今年も発売される「ハロウィンジャンボ宝くじ」

猛暑・酷暑が続いた夏がようやく過ぎ去り、少しずつ過ごしやすい秋の季節が訪れている。味覚の秋、食欲の秋で、ついつい食べ過ぎてしまい、肥満がちになってしまう人もいるかもしれない。一方、芸術の秋、スポーツの秋として、さまざまな充実した活動を進めている人も多いはずだ。

 

今年5月には5類感染症移行後にコロナ禍の規制も解け、人々の外出や旅行が戻りつつある。10月下旬には、恒例の「ハロウィン」の時期がやってくる。

 

今年は各地でハロウィンイベントが開催される予定で、大変な盛り上がりが期待される。ただ、渋谷区では、「ハロウィン期間中にハロウィン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」と区長が呼びかけている。

 

路上飲酒などのモラルの低下を避けることや、多数の来街者による雑踏事故を防ぐことが目的だという。マナーや安全の面を考えると、ハロウィンを楽しむのもほどほどに、というところだろう。

 

そんななか、今年も9月20日(水)からハロウィンジャンボ宝くじが発売される。ハロウィンを楽しむには、うってつけのイベントといえる。最高当せん金は1等前後賞合わせて5億円と高額だ。当せん金や当せん本数などのなかには、昨年から変更されている部分もある。その変更点をみながら、今年はどんなふうに狙うべきか、少し考えてみよう。

昨年のハロウィンジャンボと比べて何が変わったのか

ハロウィンジャンボ宝くじには、他のジャンボ宝くじと同様、「ジャンボ」と「ジャンボミニ」の2つがある。「1等前後賞合わせて5億円」のうたい文句で販売されるのは、ハロウィンジャンボだ。ハロウィンジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞合わせて5,000万円となっている。

 

それでは、今年のハロウィンジャンボは、昨年と比べて何が変更となったのか、具体的にみていこう。主な変更点として、次の5つがあげられる。

 

(ハロウィンジャンボの主な変更点)

 

(1) 2等(当せん金1,000万円)の当せん本数が、1ユニット(1000万枚)あたり、2本から10本に5倍増

(2) 3等(当せん金100万円)の当せん本数が、1ユニットあたり、100本から200本に倍増

(3) 4等(当せん金1万円・1ユニットあたり当せん本数2万本)はなくなった

(4) これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は112万204本から110万312本に減少

(5) 1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、142.99円から140.99円へと2円減少