FXトレーダーが「初心者」から「プロ」になるまでは、失敗や挫折がつきものだと、登録者数20万人超えのYouTuberで『日利1%FX 鉄壁の不動心トレード』(KADOKAWA)著者のNOBU塾氏はいいます。今回、NOBU塾氏自身の“絶望的なトラウマ”から、「相場で長く生き残るためのトレード手法」をみていきましょう。
FXで「2週間で6,000万円」失ったYouTuber、意識朦朧で救急搬送…それでもトレードをやめなかった結果 (※写真はイメージです/PIXTA)

6,000万円の損失で意識朦朧…筆者が「絶望的なトラウマ」から学んだこと

中級者になってからは比較的順調に資産を増やしてきましたが、あるとき、その天狗になった鼻をへし折られる事態に見舞われました。たった2週間で6,000万円もの損失を出してしまったのです。

 

そのときのことは、正直ほとんど記憶がありません。覚えているのは、立っていることができなかったことだけ。

 

これまでトレードを続けてきた数年間はいったいなんだったのか、来る日も来る日も努力を重ね、1億円までもう少しというところまでたどり着いたのに、またゼロからやり直さなければならない状態でこれからどうやって家族を養っていけばいいのか、そういった絶望が次から次へと押し寄せてきて、膝から崩れ落ちてしまったのです。

 

妻によると、そのときの僕は脈も弱まり意識も朦朧としていたそうで、気づけば救急車で緊急搬送されていました。

 

欲望にかられたトレードでここまで叩きのめされる経験をすると、次もまた大損をしてしまうかもしれないという恐怖心で、トレードができなくなりました。2週間で6,000万円を失ったトラウマは、そう簡単には消えません。

 

それでもあきらめきれない僕は、来る日も来る日もチャートを見つめ続けました。こんな情けない僕に、2人の子どもたちはいつもと変わらない無邪気な笑顔を見せてくれます。妻も、決して僕を責めることはしませんでした。そして、質素だけれど、毎日家族と食卓を囲むことができるようになりました。お金はなくても幸せな暮らしを継続できていることが、信じがたい幸運にも思えました。

 

この経験を通して、僕は気づいたのです。一生遊んで暮らせる大金を稼ぐ必要なんてないのだと。愛する家族と、ごく普通の暮らしができれば、それ以上何も望む必要などなかったのだと気づいたのです。

 

勝率が高いポイントに絞り込んでトレードし、欲を出さずに早めに利益を確定させ、家族が暮らしていくのに必要な利益だけをマーケットから分けてもらう生活を続ける。それさえやっていれば、生き残ることができるのだと、腹の底から理解することができたのです。

 

そこで生まれたのが、「日利1%」のトレードなのです

 

 

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