子育てには多くのお金がかかるので、効率よく準備する必要があります。その手段について、子どもを2人育てながら1億円を貯めた経験をもつファイナンシャルプランナーの寺澤真奈美氏と作家の寺澤伸洋氏の夫妻は「投資」を推奨します。投資のメリット、「リスク」を抑えて着実にお金を増やしていくための方法について、両氏が著書『NISA、保険、助成金もスッキリ分かる 子どもにかかるお金大全』(光文社)から、解説します。
【1億円貯めたFPが解説】月5万円を19年間「投資」したら1.5倍になることも!教育資金を準備するための「投資」の方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

損失の可能性をできるだけ少なくする投資法

「でも投資って損をする可能性もあるんですよね?」

 

筆者が投資未経験者の人に投資をすすめると、こうした言葉が返ってきます。確かに投資ですから、「100%損をしません」とは言いません。持っている金融商品の価格が下がって一時的に損失が出ることもあるでしょう。しかし、損失が出る可能性が低い投資方法があるのです。その投資方法とは次のとおりです。

 

・毎月一定額ずつ投資する

・購入時期を分散させて投資する

・倒産がない株式指数(S&P500など)に連動する投資信託に投資する

・一時的に株価が下がっても、慌てずに買い続ける

 

株価は一方向にずっと上がり続けることはなく、上昇・下落のサイクルを繰り返しながら推移していくものです。そこで一気に買うのではなく、「月1回」のように、決まったサイクルで一定金額を少しずつ買い続けると、購入を時間的に分散させられることになります。

 

そうすると、もし価格が下がったとしても株価が低いところで多めに買うことができるので、購入単価を少しずつ下げることができ、下落リスクをカバーすることができるのです。この投資法は「ドルコスト平均法」と呼ばれています。

 

[図表3]ドルコスト平均法(イメージ)

 

また、企業の株に投資すると、その企業が倒産する可能性は0とは言いきれません。現在勢いがある企業でも、数十年後にどうなっているかなんて誰にも分からないのです。ですから個別企業の株に投資するのは、長期投資の視点から考えるとあまり得策ではないといえます。

投資をするときに知っておきたい「株価指数」

では何に投資をするべきなのでしょうか。それは、「日経平均株価」や「S&P500」などの株価指数です。日経平均株価は、東証プライム銘柄のうち代表的な225銘柄、S&P500はニューヨーク証券取引所やNASDAQ(ナスダック)に上場および登録されている500銘柄を対象に、時価総額で加重平均して算出した指数のことです。

 

[図表4]

 

こうした指数は、その時々で勢いのある企業に計算対象が入れ替えられるため、基本的には伸びていきます。さらに、指数なので倒産もありません。特にアメリカのS&P500は上のグラフのとおり、一時の上下はあれど、過去から右肩上がりに伸びていることが分かりますから、投資対象としては優れているといえるでしょう。

 

各証券会社は「毎月一定の日に、一定の金額ずつ商品を購入する」というように、自動でドルコスト平均法を実施する設定ができるようになっています。ですから、証券会社にお金だけ入れておいて、一回設定してしまえば、あとは寝ていても勝手にドルコスト平均法を実施してくれるわけです。

 

ちなみに1つ笑い話があるのですが、ある会社の調査によると、ドルコスト平均法で最も高いリターンを得ている人は「自動設定だけして投資をしていることを忘れていた人」だそうです。

 

毎日変動する株価を見るから、心が揺さぶられて売りたくなります。「設定だけして株価を見ない」、これが長期投資で成功するための一番の方法なのです。

 

面倒くさがりだったりして、細かく株価のチェックをしない人ほど、長期投資に向いているのかもしれませんね。

 

 

寺澤 真奈美

ファイナンシャルプランナー

 

寺澤 伸洋

作家