30代では決断できない…マイホーム購入の現実
国土交通省の調査*1によると、世帯主が初めてマンションを購入した時の年齢は平均39.5歳。40代になろうとするときに一大決心をするというのが、昨今の傾向のようです。
【初めて分譲マンションを買う世帯主の年齢分布】
20代:7.0%
30代:50.5%
40代:30.0%
50代:7.0%
60代以上:5.5%
出所:国土交通省『令和3年度住宅市場動向調査』分譲集合住宅一次取得者
マイホーム購入の決断ができるかどうか、やはり収入に大きく左右されるでしょう。厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマンの給与は、30代前半では月収で29.7万円、年収で495.9万円。年収500万円まであと少しという段階では、まだマイホーム購入には及び腰になるでしょう。30代後半には、月収は33.5万円、年収は560万円。そして40歳になると月収は36.3万円、年収で600.8万円。ようやく人生で一番の買い物をする決断ができる、というわけです。
完済年齢は70代!できれば65歳までに払い終えたいが…
マイホーム購入でもうひとつ重要なのが、完済年齢。国土交通省の調査によると、マンション購入者の住宅ローンの返済期間は平均32.0年。平均年齢で購入となると、完済は71~72歳。70代に突入しても住宅ローン返済に追われていると考えると、少々不安です。
できることなら30代のうちにマイホームを実現し、年金生活に入る65歳までには完済を迎えておきたいもの。しかし、そこで問題になるのか、頭金。前出の国土交通省の調査では、マンションの平均価格は4,674万円。そのうち頭金として1,337万円を用意しています。
――頭金を用意してから
しっかりとした資金計画のもと住宅購入を検討するとなると、必然的に40歳になってしまうのかもしれません。