「ドルストレート」とは?
「ドルストレート」と聞いてピンとこないFX初心者の方も多いでしょう。普段何気なくトレードしているなかで、ドルストレートに触れる機会はたくさんあります。ドルストレートとは、ドル円、ポンド円などの通貨ペアにおいて、「ドル」が絡む通貨ペアのことを指します。たとえば、ドル円、ユーロドル、ポンドドルなどが挙げられます。ニュースや相場解説コラムでよく使われる言葉なので覚えておいて損はないでしょう。
巷では、FX初心者にはドルストレートでトレードすることがおすすめという文言をよく見かけます。言い換えれば、FX初心者はドル円やユーロドルを取引するべきということです。
一体なぜ、多くのプロトレーダーはFX初心者にドルストレートをおすすめするのでしょうか。ドルストレートの特徴を知ることで、ドルストレート取引がおすすめとされる理由がわかるでしょう。次の章でドルストレートの特徴を深堀していきます。
ドルストレートがFX初心者におすすめなワケ
1.取引量が多い
ドルストレートの1つ目の特徴は「取引量が多く値動きが安定している」ということです。現在、世界中の主要な通貨はドルです。輸出や輸入、エネルギーを取引する際にも基本的にドルが用いられています。
普段、日本円で生活している日本人には感じにくいですが、我々も間接的にドルを用いて生活しています。普段、輸入食品や石油などは日本円で支払いをしますが、もとを辿ればマーケットからドル建てで仕入れているものなのです。
世界の基軸通貨であるドルは、FXの世界でも際立って取引量の多い通貨です。取引量の多い通貨は多様な用途で両替されているため、極端に価値が乱高下しにくい特徴があります。価値が乱高下しにくく、比較的チャートの値動きにテクニカル分析が効きやすいドルストレートは、トレードを始めたばかりのFX初心者にぴったりな通貨ペアなのです。
素直な値動きになりやすいドルストレートで経験を積んでから、多種多様な通貨ペアに挑戦していくことは、プロトレーダーになるための王道パターンであるといえるでしょう。
2.情報収集しやすい
ドルストレートの2つ目の特徴は「情報収集が行いやすい」ということです。仕事や勉強と同じで、プロトレーダーを目指すためには情報収集が必須です。ドルは世界中で取引されている通貨なので、日常的にドルに関わるニュースを簡単に入手することができます。
相場でトレードしていれば、自分のトレード方法が相場の世界でどれほど通用するのか試したくなるときがあるでしょう。流通量の多いドルであれば、自分のエントリーと正反対のポジションを取る人の心理や最新ニュースを見て、トレード戦略を簡単に練ることができます。比較的素直な値動きが多いドルストレートは、トレードを論理的に検証する練習台として最適です。