人口が多く高校大学は受験戦争、就職時は不景気で就職難民……「谷間の世代」とすら揶揄される就職氷河期世代。49歳のMさんも、こうした時代の煽りを受け非正規で生計を立てています。Mさんは、このままでは結婚はおろか、自分ひとりの老後生活すらままならないと未来に絶望しています。果たしてMさんを救う手はあるのでしょうか、株式会社FAMORE代表取締役の武田拓也氏が解説します。
手取り月16万円、49歳の独身・非正規…年金月6万円で〈非モテ→貧困老人→孤独死〉の未来に絶望「明日なんて来なくていい」【FPが救助策を解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

Mさんが「老後のために」できること

①家賃や公共料金、買い物などの支払いをポイントの貯まる特定のカード払いに統一する

②可能であれば勤務先の労働時間を増やしてもらう。もしくはアルバイトをする。

③浮いたお金はNISAで積み立てする

④①で貯まったポイントをポイント投資する

 

老後の資金対策として、浮いたお金を貯金するのではなく、NISA口座を開設して積み立てしていただくことにしました。

 

バランス型の投資信託で運用すれば年3~4%ほどの利回りが期待できるため、毎月2万円を15年継続できれば360万円の積み立てた資金が480万円ほどに増えます。またNISAであれば途中で解約することができ、1週間ほどで手元に投資していた資金が戻ってきますので不測の事態にも対応ができます。

 

また、少し手間はかかりますが、支払いをポイントの貯まる特定のカードに集約することで、支払いに応じてポイントが貯まっていきます。このポイントで投資することにより、老後資金の足しにすることが可能です。

 

仮に、月々のカード利用料が10万円、その金額に対して1%のポイントが付与されるとすると、月に1,000円、年間1万2,000円になります。15年継続することで18万円。塵も積もれば山となります。さらにその18万円も運用による増加が期待できるのです。

 

「焼け石に水だ」となにもしなければ現状維持ですが、行動に移しさえすれば将来の資産を増やすことができます。できそうなことから情報を集めて、無理のない範囲で実践していきましょう。

 

 

武田 拓也

株式会社FAMORE

代表取締役