後悔しないために…「海洋散骨」を検討するときに知っておきたい“メリット・デメリット”

Sponsored
株式会社ハウスボートクラブ
後悔しないために…「海洋散骨」を検討するときに知っておきたい“メリット・デメリット”

「死後は自然に還りたい」、「さまざまな事情でお墓に入れない」という理由から、海洋散骨を検討する人が増えています。死後の希望を叶える目的のほか、金銭的なコストが抑えられるなどのメリットも多い一方で、海洋散骨にはデメリットも存在します。本記事では、後悔しない海洋散骨を行うために、そのメリットとデメリットを解説していきます。

「海洋散骨」とは?

海洋散骨は、祭祀の目的をもって、故人の火葬したあとの焼骨を海洋上に散布することをいいます(一般社団法人日本海洋散骨協会ガイドラインより)。

 

自分の死後は自然に還りたい、大好きだった海に眠りたい、といった故人の意志や、さまざまな事情でお墓に入れない、お墓を持てないという悩みをお持ちの方に最適な葬送方法とされています。

 

海洋散骨の方法として、「船舶で行う方法」と「ヘリコプターやセスナ機で沖合いまで飛び、空から撒く方法」があります。

 

散骨のメリット

散骨を選ぶことによるメリットを3つ紹介していきます。

 

1.費用が抑えられる

もし、入るお墓がなくて、これから遺骨の行先を考える場合、経済的なメリットでは海洋散骨が優位に立っているといえるでしょう。

 

(株)鎌倉新書が毎年調査を行っている「お墓の消費者全国実態調査」によると、2022年度の調査では、お墓の購入価格の平均は、一般墓158.7万円、樹木葬69.6万円、納骨堂83.6万円となっています。

 

一方、海洋散骨の価格帯は、チャーター散骨で30万円~50万円、合同散骨で18万円~25万円、代行散骨で5万円~10万円ぐらいが一般的な相場です。

 

また、お墓を購入する場合は、購入時の費用だけでなく、維持していくために年間の管理費なども追加で掛かりますが、海洋散骨は、施行時以外のメンテナンスなどの費用も掛かることはありません。

 

2.次の世代への負担がラク(お墓がいらない)

海洋散骨を選ぶ方の多くが、「この先お墓を守る人がいない」「次世代に負担をかけたくない」といった理由を選択の理由に挙げています。家のお墓は、原則として家族の誰かが管理をしなければなりません。管理者が、管理費用を滞納したり払わない状態が続くと、そのお墓は「無縁墓」とみなされ、合法的に撤去されてしまいます。

 

最近では、継承者を前提としない「永代供養」と呼ばれるタイプの合葬墓や納骨堂、樹木葬のような墓地も増えていますが、納骨までのプロセスや、家族がその後お参りに行くことなどを考えると、海洋散骨は遺される家族にも負担のかからない葬法であるといえます。

 

3.地球環境への負荷がもっとも少ない葬送

海洋散骨は、「自然葬」とも呼ばれ、自然から生まれた人間を自然の循環に還すコンセプトからはじまったという文化的背景があります。2000年代以降、私たちの日常は、持続可能、エコロジー、そしてSDGsと、地球環境問題とは切っても切り離せない生活を送ることが常識となりました。

 

葬送の方法も例外ではなく、地球環境に優しい葬送がより望ましく、選択されるようになってきています。野山を切り拓く霊園開発は、環境破壊に繋がりますし、都会のまんなかに建設されているビル型の納骨堂も、30年後の未来を考えると持続可能といえるでしょうか?

 

さまざまな埋葬方法のなかでも、海洋散骨は、故人の尊厳を守りながらも、地球環境にもっとも負荷が少ない葬送として注目されています。

 

 

散骨のデメリット

続いて、散骨を選ぶことによるデメリットも3つ紹介していきます。

 

1.手元に遺骨が残らない

海洋散骨のデメリットとして、お骨を一度海に撒いてしまったら、二度と戻すことはできないという点があります。

 

そこで、すべての遺骨を散骨せず、一部を手元に残す「手元供養」という方法があります。小さい骨壺や収納容器、アクセサリーのなかに収容したり、遺骨そのものを宝石のようなカタチに加工することもできます。手元供養のために分骨することは違法ではなく、ここ数年選択される方がとても増えています。

 

2.お墓参りや献花が難しい

海洋散骨を選択した方の多くは、お墓を持たないという選択を同時に行っているため、お墓参りをすることが難しいというデメリットがあります。

 

お彼岸やお盆、その他大切なご家族の命日や節目のときに、故人に花を手向け、手を合わせて祈る時間と空間を作りたいものです。お墓がなくても、ご自宅で仏壇や手元供養などに手を合わせることもできますが、海洋散骨を行った場所に、また船でお参りにいくこともできます。

 

3.遺族のあいだでトラブル

海洋散骨を行うにあたって、ご家族あるいはご親族のあいだで、意見の相違があることは珍しくありません。先祖代々のお墓をどうするのか、といった現実的な問題もありますし、場合によっては相続問題に発展するようなこともあります。理想としては、元気なうちからお骨のゆくえについて、ご家族で前向きに話し合いをしておくことです。

 

故人への想いやお墓への想いは人それぞれです。自分と違う意見のご家族やご親族がいたとしても、なぜそのように考えるのか、想像力を働かせ、丁寧な対話を重ね、双方が納得したうえで進めるようにしましょう。ご家族だけで解決できないときは専門家に相談するのも1つです。

 

次ページブルーオーシャンセレモニーなら事前に「散骨の疑似体験」ができる!