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クラウドファンディングの基礎知識
■クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を合わせた造語です。
資金調達といっても、誰もが金融機関から融資を受けられるわけではありません。ところが、クラウドファンディングでアイデアをプロジェクトとして起案して、その想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる不特定多数の人から資金を調達する方法です。支援者も資金を有効利用することができます。
起案者から支援者へのリターンは、モノやサービス、体験、権利、金銭的なものなど、クラウドファンディングの種類によって違ってきます。
■「購入型」「寄付型」「金融型」とは?
クラウドファンディングには、主に「購入型」「寄付型」「金融型」の3つがあり、金融型はさらに「貸付型」「ファンド型」「株式型」の3つに分かれます。
・購入型
誰もが起案でき、モノやサービス、体験、権利などのリターンを販売することが可能。支援者はこれらのリターンを得ることができ、起案者とのつながりが生まれることもあります。ただし、金銭的なリターンはありません。
・寄付型
災害、人道支援などの認定NPO法人、非営利団体などが起案でき、寄付を募ることが可能。支援者に金銭的・対価性のあるリターンはありませんが、税制優遇を受けることができます。
・金融型
金融型は「貸付型」「ファンド型」「株式型」の3つです。
「貸付型」
別名「ソーシャルレンディング」とも呼ばれ、企業や個人から一口1万円ほどの出資金を募り、金融機関からの融資が難しいような企業に貸付けるタイプ。元本割れのリスクもありますが、高い利回りの分配金を受け取れる可能性もあります。
「ファンド型」
特定のプロジェクトを実現するため、個人から出資を募るタイプ。事業が計画どおりに進まなくて元本割れになるリスクがありますが、うまく行けば金銭的なリターンだけでなく、プロジェクトによってできたモノやサービスなどを受け取れる可能性もあります。
「株式型」
成長性の高い未上場企業の株式をリターンとして受け取れるタイプ。少額投資が可能なので、起業したばかりのベンチャー企業などを応援でき、エンジェル税制の優遇もあります。非上場の株式なので自由に売買することができず、元本割れのリスクもありますが、業績の向上や上場などのタイミングで、配当を受け取れる可能性があります。
実施方式は「All or Nothing」「All in」の2つ
クラウドファンディングでプロジェクトを実施するには、「All or Nothing」「All in」の2つの方式から選ばなければなりません。それぞれの方式は下記のとおりです。
・All or Nothing
募集期間内に目標金額を達成したときは、資金を得ることができますが、目標金額に達しなかったときは、プロジェクト不成立となり、集まった資金は支援者に全額返金されます。
・All in
目標金額の達成に関係なく、起案者は集まった資金をすべて受け取ることができます。ただし、調達額が目標金額をはるかに下回っても、プロジェクトの実施を確約しなければなりません。
クラウドファンディングの選び方
「購入型」「寄付型」「金融型(貸付型、ファンド型、株式型)」のクラウドファンディングのうち、どれを選べばいいのかを簡潔に整理しておきましょう。
・購入型:アイデアの商品化、プロジェクトの実現
・寄付型:災害・人道支援の資金集め
・貸付型:プロジェクト費用の調達
・ファンド型:事業に賛同してくれる支援者を探す
・株式型:短期間でビジネスを軌道に乗せる
メリット、デメリットは?
クラウドファンディングにはメリットだけでなくデメリットもあります。ここでは起案者、支援者に分けて簡潔にまとめておきましょう。
<起案者のメリット>
・多くの支援者から資金の調達が可能
・購入型・寄付型・株式型に返済義務がない
・あまり与信が重視されない
・テストマーケティングとしても活用できる
・PRにもなり、ファン獲得につながる
<起案者のデメリット>
・プロジェクトの状況を説明する責任がある
・アイデアが盗作される可能性がある
・資金調達が成功するとは限らない
<支援者のメリット>
・リターンがもらえる
・寄付型なら社会貢献につながる
・金融型なら高利回りが期待できる
<支援者デメリット>
・支援金が目的以外のことに使われる可能性がある
・リターンがもらえない可能性がある
クラウドファンディングの始め方
クラウドファンディングを始めてみたいけれど、まずは何からすればいいのでしょうか。
クラウドファンディングの始め方を出資者向けに紹介します。今まで紹介した種類はどれも共通していますので以下の手順でクラウドファンディングを始めてみましょう。
①目的と種類を決める
目的にあったクラウドファンディングを選ぶ。
②サービスを選ぶ
サービスのなかで、特徴を比較して目的に適したサービスを選ぶ。
③プロジェクトの支援
サービスが決まったら、支援したいプロジェクトを探す。
④プロジェクトの実施報告
クラウドファンディングには期間があります。目的達成か未達成か、集めた資金での実施を起案者は支援者に報告。
⑤リターンの受け取り
モノやサービスなどのリターンがある場合は、起案者から支援者に送付。
まとめ
クラウドファンディングは、資金調達の手段として日本でも広く知られてきています。一般的な資金調達と違い、インターネット上で不特定多数の方から少額の資金を調達する方法のため、共感してくれる方が多ければ多額の資金を調達することも可能です。
しかし、どのクラウドファンディングも、魅力的な側面を持っているものの、デメリットも存在します。クラウドファンディングを利用するときは、起案者と出資者の両方が、これらのリスクをしっかり把握し、正しい理解のもとで行動することが求められます。
プロジェクトを立案する側も、支援する側も、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、クラウドファンディングを活用しましょう。