本記事では、ニッセイ基礎研究所の篠原 拓也氏が、9月21日から発売され、最高当せん金は1等前後賞合わせて5億円と高額な「ハロウィンジャンボ宝くじ」について、昨年からの変更点をみながら、今年は何を狙うべきか、考察していきます。
ハロウィンジャンボの狙い目は? 一攫千金のドキドキ感か、1万円以上当せんのワクワク感か (写真はイメージです/PIXTA)

ミニは1万円以上の当せん本数が約14%増加

一方、ハロウィンジャンボミニはどうか。ハロウィンジャンボと違って、当せん金の最高額は1等前後賞合わせて5000万円にとどまるが、その分、2等以下の当せんの期待は大きい。

 

昨年と比べると、主な変更点は4つにまとめられる。

 

◆ハロウィンジャンボミニの主な変更点

(1) 昨年の2等(当せん金5万円・1ユニット(1000万枚)あたり当せん本数4000本)はなくなった

(2) これに代わって、今年の2等(当せん金100万円・1ユニットあたり当せん本数100本)が新設された

(3) 3等(当せん金1万円)の当せん本数が、1ユニットあたり4万本から5万本に増加

(4) これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は114万4012本から115万112本に増加

※ 1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、140円のまま変わらず

 

これは、(1)で昨年の2等をなくして、(2)の今年の2等の新設と、(3)の3等の当せん本数の増加に振り替えたことになる。

 

この結果、1ユニットあたりでみると、1万円以上が当たるくじの本数は、昨年の4万4012本から、今年は5万112本へと、約14%増加する。ハロウィンジャンボと比べると、ハロウィンジャンボミニの1万円以上の当せん確率は、約2.5倍となっている。

 

ハロウィンジャンボミニは、平均して、くじを200枚買うと当せん金1万円以上(3等以上)の当せんが1本出る形となっている。ただし、そのためには、くじの購入代金として6万円が必要となる。平均的には持ち出しとなるので注意が必要だ。

 

ハロウィンジャンボミニは、1等前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、高確率で当せん金1万円以上を目指す宝くじと言えるだろう。

ハロウィン気分を高める宝くじの買い方

まとめると、今回の宝くじは、「1等前後賞合わせて5億円」をはじめとした、高額当せん金狙いのハロウィンジャンボ。1等前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、高確率で当せん金1万円以上の当せんを目指すハロウィンジャンボミニ。この2つの宝くじが、選択肢として、与えられているわけだ。

 

5億円もの一攫千金のドキドキ感と、1万円以上の当せんのワクワク感。この2つの楽しみを味わえるように、2つの宝くじを買い揃えるのが買い方のコツといえるかもしれない。

 

今回の宝くじの発売期間は10月21日までと、時間はたっぷりある。ハロウィンジャンボ宝くじを買うことで、ハロウィン気分を高めてはいかかだろうか。