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米国には「アップル」や「マイクロソフト」など、世界的な大企業が多くあります。そして、証券会社に口座を開けば、米国の銘柄を取引できます。この記事では米国株の魅力について解説します。
1. 米国株を買う方法
米国株を買うには、証券会社で「総合証券口座」と「外国株取引用の口座」を開設する必要があります。
米国株取引におすすめの証券会社は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社です。
2. 米国株の魅力
ここでは、米国株の魅力について解説します。
2.1. 時価総額の大きい銘柄が多い
2022年6月末時点における世界の時価総額上位銘柄は、以下の通りです。
順位 |
銘柄 |
国 |
時価総額 |
1 |
サウジアラムコ |
サウジアラビア |
2.29兆ドル |
2 |
アップル |
アメリカ |
2.25兆ドル |
3 |
マイクロソフト |
アメリカ |
1.94兆ドル |
4 |
アルファベット |
アメリカ |
1.47兆ドル |
5 |
アマゾン・ドット・コム |
アメリカ |
1.10兆ドル |
6 |
テスラ |
アメリカ |
7,100億ドル |
7 |
バークシャー・ハザウェイ |
アメリカ |
6,039億ドル |
8 |
ユナイテッドヘルス |
アメリカ |
4,838億ドル |
9 |
ジョンソン&ジョンソン |
アメリカ |
4,657億ドル |
10 |
テンセント |
中国 |
4,475億ドル |
時価総額は、株式市場における上場企業の評価額の大きさを示しています。個別銘柄の時価総額は、「株価×発行済株式数」で表すことができます。市場での企業価値を示すものなので、投資先を検討する際には確認しておきたい指標です。
2022年6月末時点における世界の時価総額上位10銘柄中、8つの銘柄が米国企業となっています。アップルやマイクロソフト、アルファベット(グーグルの親会社)など、米国には世界的な企業が数多くあるのです。
2.2. 1株から購入できる
米国株と日本株の大きな違いは、購入単位です。
日本株は1銘柄を100株単位で取引する必要があります。したがって、株式を購入するにはある程度まとまった資金が必要です。しかし、米国株の場合、すべての上場株式やETFを1株単位で購入できるため、少額でも投資を始めることができます。
つまり、数万円あれば、ほとんどの米国企業の株主になれるのです。
2.3. 配当が年4回ある
株主に対する利益還元の方法のひとつが配当です。米国では、日本のように株主優待という形で株主への利益還元を行う企業はほとんどなく、米国企業は積極的に配当を行います。
また、日本企業の配当は年1~2回が一般的ですが、米国企業の多くは四半期ごとに年4回配当を行っており、減配や無配にならない限り、定期的に配当を受け取ることができます。
さらに、米国では長年にわたり増配を続けている企業が多く、優良企業では50年、60年と増配を続けている企業もあります。
2.4. 米国企業は積極的に自社株買いを行う
株主に対する利益還元のもうひとつの方法は、自社株買いです。米国企業は、自社株買いも積極的に行っています。米国企業が自社株買いを重視するのは、株価の上昇や下支えが期待できるからです。
自社株買いは市場に流通する株式数を減らすので、利益の絶対値が変わらなければ、ROE(自己資本利益率)やEPS(1株当たりの純利益)が上昇し、企業価値の向上につながります。
また、購入する株式数が増えれば配当金の総額が減るというメリットもあるため、米国では財務戦略の一環として自社株買いを行う企業が少なくないのです。
3. 配当貴族銘柄に投資する
「配当貴族」とは、長期にわたって毎年増配を続けている企業のことです。米国では、S&P500種株価指数採用銘柄のなかから25年以上連続で増配している優良銘柄を集めて算出した「S&P500配当貴族指数」があります。
そして、S&P500配当貴族指数の構成銘柄の半分以上は、40年以上にわたって増配を続けています。
■連続増配を続けている企業数(5年区分、2022年2月時点)
連続増配年数(5年区分) |
企業数 |
25~29年 |
15社 |
30~34年 |
4社 |
35~39年 |
10社 |
40~44年 |
4社 |
45~49年 |
17社 |
50年以上 |
15社 |
S&P500配当貴族指数の構成比率トップ5は、以下の通りです(2022年6月末時点)。
- Amcor plc(AMCR)
- NextEra Energy Inc(NEE)
- Brown-Forman Corp B(BF.B)
- Albemarle Corp(ALB)
- Intl Business Machines Corp(IBM)
4. 米国の成長株に投資する
米国は日本よりはるかに巨大な市場と成長基盤を持っており、多くの企業が日本では考えられないような成長率を誇っています。
それは、大企業も同じです。有望な企業には世界中から投資マネーが集まり、時価総額が数兆円、数十兆円の銘柄でも10%以上上昇することもあります。
米国株の時価総額4位のテスラ(TSLA)は、米国のシリコンバレーに本社を置き、電気自動車および関連製品、太陽光パネル、蓄電池などの開発・製造・販売を行う企業です。
2022年7月23日時点の時価総額は約110兆円で、日本のトヨタ(約35兆円)の3倍の時価総額があります。テスラは電気自動車だけでなく、自動運転技術やビッグデータ、宇宙事業のスペースXなど、圧倒的な技術力を持っています。
そして、2020年には安定的なターンアラウンド(黒字転換期)に入り、S&P500に組み入れられました。
5. 米国株のおすすめ銘柄4選
それでは、米国のおすすめ銘柄を4つ紹介します。
5.1. アップル(AAPL)
アップルは、米国の大手IT機器メーカーです。メディアデバイス、パソコン、スマートフォン、タブレットなどを設計、製造、販売しています。
また、新型iPhoneの発表のタイミングでは、毎年、株価が大きく上昇する傾向があります。今後も、革新的な製品が発表されると、株価が大きく上昇することが予想されます。
現在の時価総額はサウジアラムコに抜かれましたが、2022年に入ってすぐに3兆ドルを突破して話題になりました。アップルカーの開発など新規事業にも積極的に参加しており、今後も株価の上昇が期待できる銘柄です。
5.2. プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
プロクター・アンド・ギャンブルは、米国の大手日用消費財メーカーです。主に「P&G」ブランドで家庭用品、パーソナルケア用品の製造・販売を行っています。台所用洗剤「JOY」や洗濯用洗剤「アリエール」もP&Gの製品です。
このような日用品は不況下でも安定した売上が見込めるため、P&Gは不景気のときでも比較的値崩れしにくいディフェンシブ銘柄となっています。
5.3. コカ・コーラ(KO)
コカ・コーラは、世界最大の飲料メーカーです。同社のブランドには500以上の炭酸飲料やダイエット炭酸飲料、コーヒー、水、スポーツドリンク、エナジードリンクなどがあります。
現在の配当利回りは約2.79%ですが、50期以上連続で増配しており、配当貴族銘柄として人気があります。
5.4. エヌビディア(NVDA)
エヌビディアは、主にゲーム用PCに使用される高性能GPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)を提供する企業です。同社の半導体技術は有望で、成長性が期待されています。
6. まとめ
米国市場は世界最大で、マイクロソフトやアップルなど世界的な大企業が数多くあります。2022年は弱気相場になっていますが、長期で見ると米国株式市場は上昇を続けています。
米国株は1株単位で購入できるので、まずは証券会社で口座を開設して、少額から始めてみてはいかがでしょうか。