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近年、キャッシュレス決済の普及が著しいのは皆さんもご存じでしょう。なかでも「PayPay(ペイペイ)」の普及率は高く、多くの店舗で導入されています。
しかし、PayPayは便利な決済サービスである一方、ネット上では「後悔」「やめたほうがいい」というキーワードが浮上しているのも事実です。
本記事では、PayPayの特徴やメリット・デメリット、そして「やめたほうがいい」と言われる理由を解説します。
1.「PayPay(ペイペイ)」はメジャーな電子マネーのひとつ
電子マネーには、次の4つの種類があります。
- SuicaやPASMOなどの「交通系」
- nanacoや楽天Edyなどの「流通系」
- QUICPayやiDなどの「クレジットカード系」
- PayPayや楽天ペイなどの「QRコード決済系」
PayPay(ペイペイ)は、QRコード決済で利用率が高いメジャーな決済方法のひとつで、ソフトバンクとヤフーの両社によって設立されたPayPay株式会社がサービスを提供しています。
2. PayPay(ペイペイ)で後悔?「やめたほうがいい」と言われる理由|デメリットを紹介
PayPayは利用者が多く便利な決済方法ですが、デメリットもあります。4つ紹介します。
デメリット①:還元率が高いとはいえない
QRコード決済で支払いをすると、利用金額に対してポイント還元があります。そして、PayPayの基本還元率は0.5%となっています。他のメジャーなQRコード決済と比較してみましょう。
PayPay |
0.5% |
楽天ペイ |
1.0% |
d払い |
0.5% |
auペイ |
0.5% |
ご覧の通り、楽天ペイは1.0%還元です。また、PayPayと同じ0.5%還元のd払いとauペイは、特定のクレジットカードで支払ったりチャージしたりすることで、クレジットカードのポイントと二重取りができます。
しかし、PayPayにチャージできるクレジットカードはPayPayカードのみで、残高チャージしたときや店頭でPayPayで支払ったときにはPayPayカードにポイントは付与されません。そのため、還元率の点では他のQRコード決済と比較すると低くなります。
デメリット②:他の方法を併用しての支払いはNG
PayPayの残高が少ない場合に、不足金額を現金や他のクレジットカードなどと併用して支払うことはできません。
たとえば、PayPay残高が1,000円のときに1,500円の買い物をした場合、不足の500円分だけ現金やクレジットカードなどで支払うということができません。支払い前に残高を確認しておく必要があるため、手間に感じることもあるでしょう。
その場合は、PayPay(当月に利用した金額を翌月まとめて支払える支払い手段)を利用することで、残高不足の心配がなくなります。
デメリット③:本人認証をしないと利用可能金額は5,000円
PayPayの利用には上限金額が定められています。上限金額は本人認証未設定のクレジットカードでの支払いの場合がもっとも低く、過去24時間で5,000円、過去30日間でも5,000円です。
しかし、本人認証設定済みのクレジットカードだと、過去24時間で2万円、過去30日間で5万円まで上限が増えます。また、PayPayの場合は、過去24時間で50万円、過去30日間で200万円まで利用できるようになります。
このように、本人認証未設定のクレジットカードだと上限金額が低いので、早めに本人認証をしておきましょう。
デメリット④:使い過ぎて後悔する可能性はある
PayPayに限ったことではありませんが、キャッシュレス決済は使いすぎて後悔してしまう人も一部にはいます。チャージも支払いも簡単なので、お金を使った感覚が鈍ってしまうリスクがあるのかもしれません。
そのため、利用履歴を定期的に確認したり、月に1度だけ決まった金額をチャージしたりするなど、使い過ぎには気を付けましょう。
3. PayPay(ペイペイ)には便利でお得な面も|メリットを紹介
PayPayのデメリットの次は、メリットを紹介します。
メリット①:使える店舗が多く拡大中
PayPayが使える店舗は全国で366万ヵ所以上と多く、日々拡大中です。
大手コンビニエンスストアやスーパーマーケットをはじめ、飲食店やファッション、家電量販店、タクシーやデリバリーでも利用できるところがあります。
また、個人商店なども利用できる店舗が多く、アプリで使える店舗が確認できます。また、PayPayを導入したいお店のリクエストもアプリで受け付けています。
メリット②:クーポンが毎週発行されてお得
PayPayは「クーポンマンデー」と称して、毎週月曜日に還元率がUPするクーポンを発行しています。
ドラッグストアや飲食店などの実店舗で使えるものから、ネット利用で使えるクーポンまであります。アプリで使いたいクーポンを獲得しておくことで、支払い時に自動で適用されるので便利です。
メリット③:QRコード決済のなかで利用率トップ
QRコード決済にはPayPayをはじめ、楽天ペイやd払い、auペイなど多数あります。そのなかで利用率が最も多いのがPayPayです。
PayPayの登録者数は2022年1月19日時点で4,500万人を超え、国内のスマホユーザーの約半数が利用していることになります。
メリット④:友人間での送金に便利
PayPayは利用者どうしで残高を送金することができます。この機能を利用すれば、食事の割り勘や代金の立替を1円単位でスムーズに送金できます。また、お小遣いもPayPayで送金するといった使い方をする家庭もあるようです。
ただし、送金できるのは「PayPay残高」のみです。「PayPayポイント」は送金できないので、注意しましょう。
メリット⑤:「請求書払い」をコンビニに行かずに決済できる
すべてではありませんが、PayPayで税金や水道光熱費などの「請求書払い」ができます。
アプリで請求書のバーコードを読み込んで支払いが完了するため、コンビニなどに行く必要もなく、自分が都合のよい時間にいつでも支払いを行うことが可能です。
ただし、支払いは「ペイペイ残高」のみで、領収書や納税証明書は発行されないといった注意点もあります。ちなみに2022年4月以降、請求書払いによるボーナスポイント還元はなくなってしまいました。
4. PayPay(ペイペイ)のセキュリティに危険性はあるのか?
いざPayPayを使ってみようとしたときに気になるのが、セキュリティ面ではないでしょうか?
PayPayは不正利用されて以降、セキュリティ対策が強化されました。その結果、不正利用の件数は減りました。
具体的に見ていきましょう。
4.1. ニュースとなった2018年の不正利用問題
PayPayが不正利用されてニュースになったのは、2018年12月に行われた100億円キャンペーンのときです。
キャッシュレス決済の登録時、3~5回ほどカード情報の入力を間違えるとシステム上ロックがかかるようになっているものが一般的でした。ところが、当時のPayPayはカード情報の入力回数に制限がなく、何回でも入力することができたのです。
そのため、クレジットカード番号やセキュリティコード、有効期限を総当たり攻撃するという方法で不正利用されてしまったのです。
4.2. その後に実施された対策
この不正利用問題以降、PayPayではセキュリティ対策が強化されました。5つ紹介します。
- 携帯電話番号を利用した二要素認証…利用中の端末以外からアクセスがあればSMSで通知
- 金融機関の登録は「かんたん確認(eKYC)」で本人確認
- クレジットカードや口座情報は暗号化して管理
- PayPayが不正利用を検知・判断した場合、即アカウントの利用停止
- 専任スタッフによる24時間365日の監視
これらの対策により、2018年は0.996%だった不正発生率は2020年9月時点では0.00004%に激減しました。
5. PayPay(ペイペイ)のお得な使い方|ポイントを貯める・上手に使う
PayPayを利用するなら、ポイントを活用しましょう。ポイント目的でPayPayを利用している人もいるほどです。
ここでは、PayPayのポイントで何ができるのか、どうすればポイントを多く貯められるのかを紹介します。
5.1. PayPayのポイントでできること
PayPayのポイントでできることを3つ紹介します。
① 貯める
PayPayを街のお店やネットショッピングなどで利用すると、ポイントが貯まります。
② 支払いに使う
決済時にポイントを使えます。ポイントの初期設定を「貯める」から「支払いに使う」に変更すると、支払い時にポイントから優先して使うことができます。
③ 運用する
ポイントで運用の疑似体験ができます。運用には、次の4つのコースが用意されています。
- チャレンジコース
- スタンダードコース
- テクノロジーコース
- 金(ゴールド)コース
ただし、元本保証ではないので、運用次第ではポイントが減ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
5.2. PayPayステップで還元率を上げる
PayPayステップとは、毎月様々な条件を達成することで還元率が上がる仕組みです。還元率を上げるための条件は、次のようなものがあります。
- 対象のサービスを利用:+0.5%
- 300円以上の買い物を30回以上かつ5万円以上達成:+0.5%
上記の2つを達成すると、基本還元率0.5%と合わせて最大1.5%還元にアップします。
5.3. キャンペーンを利用して還元率アップ
PayPayは還元率がアップするキャンペーンを多数実施しています。よく行われるキャンペーンを2つ紹介します。
①「ペイペイジャンボ」
対象の店舗で決済すると、抽選で還元率がアップします。還元率はそのときどきによって異なりますが、多くの場合、1等が100%、2等が5%、3等が0.5%が戻ってきます。
②「あなたのまちを応援プロジェクト」
地方自治体と連携して行われており、自治体は毎月変わります。10%~30%還元になることが多いです。
6. PayPay(ペイペイ)の始め方【初心者向け】
PayPayの始め方はとても簡単で、3ステップで始めることができます。順番に解説します。
ステップ1:PayPayアプリをダウンロードして登録
PayPayアプリのダウンロードから登録までの流れは、次の通りです。
- アプリを「App Store」か「Google Play」からダウンロード
- アプリを起動し、電話番号と自分で決めたパスワードを入力
- SMSで認証コードを受信
- 受信した認証コードを入力
ステップ2:支払方法を選択
登録が済んだら、次の3つのなかから支払い方法を選択しましょう。
- 銀行口座を登録してチャージ
- ATMから現金チャージ
- クレジットカードを登録
ステップ3:チャージしてお店で使う
支払い方法まで登録できたら、PayPay残高をチャージしておきましょう。クレジットカードからチャージする場合は、PayPayカード一択となります。
店頭で実際にPayPayで決済するときは、次の2通りがあります。
- バーコード支払い…ホーム画面の「支払う」を選択し、店員に画面のバーコードを読み込んでもらう
- スキャン支払い…ホーム画面の「スキャン」を選択し、お店に置かれたQRコードを自分で読み込む
そして、支払う金額を入力し「次へ」を選択し、店員に金額を確認してもらって「支払う」を選択すれば完了です。
7. まとめ
この記事では、QRコード決済「PayPay」について解説しました。
PayPayは、多くの人が利用しているお得で便利な決済方法です。基本還元率が低いなどのデメリットもありますが、キャンペーンやクーポンを利用することによって、還元率を上げることができます。
ダウンロードは無料なので、この機会にキャッシュレス決済を始めてみてはいかがでしょうか。