理想の結婚について尋ねられたら……男性と女性では微妙に考え方は違うようで、少なからず男性には「経済力」が求められるようです。そんな結婚に対し、羨望の眼差しが向けられる高所得のサラリーマン。しかり彼らは彼らなりの苦労があるようです。みていきましょう。
年収700万円・30代・大卒のエリート夫…ついに「年収1,000万円超え」の先にある税地獄 (※写真はイメージです/PIXTA)

大卒会社員の頂点「年収上位10%のエリート」…高収入ならではの嘆き

大卒サラリーマンの上位10%のエリート。その後も上位10%キープしていったとしたら、40代後半では年収1,000万円を超え、50代では1,200万円に達します。

 

【収入上位10%「大卒サラリーマン」年収推移】

30~34歳:713万1,800円

35~39歳:863万7,700円

40~44歳:977万9,100円

45~49歳:1,082万7,300円

50~54歳:1,244万2,700円

55~60歳:1,232万8,200円

 

出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より、平均的な賞与等が支給されるものとして算出

 

会社員でありながら、高所得を実現するエリートですが、それで家族はホクホク顔かといえばそういうわけでもありません。高収入になれば「税金ばかりとられて泣けてくる」という事態に陥ることに。

 

会社員の場合、給料から天引きされる社会保険料は「健康保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」、「介護保険料」(40歳以上)の4つ。さらに会社員であれば「所得税」と「住民税」がかかります。これがなかなかの曲者です。

 

所得税の税率は、「年収330万円から694万9,000円」は20%、「年収695万円~899万9,000円」では23%。それほど違いなどないような差ですが、「900万~1,799万円」だと33%、「1,800万~3,999万9,000円」までは40%、「4,000万円以上」だと45%にもなります。

 

これが累進課税の恐ろしさ。「給与があがった!」と無邪気に喜ぶことはできないわけです。もしかしたら「旦那はエリートなのに、意外と生活が苦しい……」と、家族に思われている可能性も。

 

結婚も楽勝と思われがちなエリートも、それなりに大変なのです。