株式投資の仕組み、いくらから始められるのか、株式投資の始め方を説明。株式投資のメリットは、売却益や配当金・株式優待を得られること。一般NISAを利用すれば、利益が非課税になる恩恵も受けられる。ただし、株価の動きによっては損失を被ることも。株式投資でリスクを回避する方法についても紹介。
株式投資のメリット・デメリットは?リスクを避けながら投資する方法はある? (※画像はイメージです/PIXTA)

投資といえば「株式投資」を一番に思い浮かべる人が多いでしょう。何となくイメージはつくものの、実際にどのように始めるか、どの銘柄を選べばいいかがわからず、二の足を踏んでいる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

この記事では、株式投資の基本的な仕組み、株式投資のメリット・デメリット、株式投資を始めるまでの流れについて説明します。

1. 株式投資とは?
1.1. 株式投資の基本的な仕組み
1.2. 株式投資はいくらからできるのか
1.3. インカムゲインとキャピタルゲイン
1.4. 日本株と外国株
2. 株式投資のメリット
2.1. 配当金や株主優待を得られる銘柄がある
2.2. 株価の値上がりで大きな利益を得られる
2.3. 一般NISAを利用すれば利益が非課税
3. 株式投資のデメリット
4. 株式投資でリスクを避ける方法
5. 株式投資の始め方
6. まとめ

1. 株式投資とは?

(※画像はイメージです/PIXTA)
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まず、株式投資の仕組みについて説明します。

 

1.1. 株式投資の基本的な仕組み

上場企業の株式は、証券口座を保有している人ならば誰でも投資できます。日本株は100株単位で購入できるので、1株100円の株なら10,000円で投資が可能です。ただし、単元未満株の取り扱いがある証券会社であれば、1株から購入ができます。

 

株式投資では、株を購入するときと売却するときに手数料がかかります。対面証券に比べるとネット証券のほうが手数料は安いので、手数料を抑えたいのであればネット証券の利用がおすすめです。

 

また、日本株は株式市場が開いている平日営業日の9:00〜11:30、12:30〜15:00に売買できます。

 

1.2. 株式投資はいくらからできるのか

株価は、各企業により異なります。たとえば、日本を代表する自動車メーカートヨタの株価は、2022年8月3日の終値で2,156円でした。100株購入する場合、手数料を含めて22万円程度必要です。株価が数百円台のものを選べば、10万円以内で投資を始められます。

 

1.3. インカムゲインとキャピタルゲイン

株式投資で得られる利益は、インカムゲインとキャピタルゲインの2種類です。

 

インカムゲインとは、投資している期間中に得られる利益で、株式投資の場合は配当金や株主優待を指します。配当金や株主優待はすべての企業が用意しているわけではないので、インカムゲイン狙いなら高配当銘柄や価値が高い優待を用意している銘柄を探すのがおすすめです。

 

たとえば、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは株主優待としてディズニーランドもしくはディズニーシーで利用できる1dayパスポートを用意しています。

 

一方キャピタルゲインとは、値上がりにより得られる利益です。たとえば、1株500円の銘柄を100株購入して、その銘柄が1株1,000円になれば50,000円の利益(税考慮なし)になります。割安な株や将来値上がりしそうな株に投資することでキャピタルゲインを得られる可能性が高まります。

 

1.4. 日本株と外国株

株式投資は、日本株だけではなくアメリカ株や中国株などの外国株にも投資ができます。外国株は、カントリーリスクや為替リスク、信用リスクなどがあるので、日本株に投資するよりも値動きが激しくなる可能性が高いです。そのためリスクを理解しての投資が必要となります。

 

日本株は1989年のバブル絶頂期に日経平均38,000円台の高値を出したあと、一度もその記録を更新していません。一方、アメリカ株はリーマンショックの影響などを受けながらも2021年までNYダウやS&P500が高値を更新しました。足元では金利政策の影響などで株価は下落していますが、依然として日本と比べれば高水準といえます。

 

外国株への投資はリスクもありますが、成長する市場に投資することでリターンを得られる可能性があるのです。

2. 株式投資のメリット

(※画像はイメージです/PIXTA)
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ここでは、株式投資のメリットについて説明します。

 

2.1. 配当金や株主優待を得られる銘柄がある

会社によっては、配当金や株主優待を用意しているケースがあります。

 

一般的に、配当利回り年率3.0%を超えると高配当といえますが、なかには5.0%を超える高配当銘柄もあります。証券会社のスクリーニング機能を利用すると簡単に高配当銘柄を調べられるので、ぜひ利用してください。

 

株主優待は日本特有の制度です。投資先企業の商品やクーポン券をもらえたり、カタログギフトやクオカードをもらえたりと内容はさまざまです。株主優待を目当てに株式投資をする人もいます。

 

2.2. 株価の値上がりで大きな利益を得られる

株価の値上がりによって大きな利益を得られるのも株式投資のメリットです。株価が10倍になることを「テンバガー」と呼びますが、将来性のある企業に投資をしてテンバガーを狙う投資家も多く存在します。たとえば、醤油で有名なキッコーマン(2801)も過去10年でテンバガーを達成した企業のひとつです。

 

現在、日本のメガバンク普通預金の利息は年利0.001%です。預金していても利息は微々たるものなので、投資により数倍になる可能性があることは、夢のある話といえます。

 

2.3. 一般NISAを利用すれば利益が非課税

日本人は海外諸国に比べると投資に対して消極的と言われています。そこで政府は、資産運用を増進させるために、2014年1月より投資に対する利益が非課税になる「NISA制度」を始めました。

 

NISA口座には「一般NISA」と「つみたてNISA」がありますが、一般NISAであれば株式投資が可能です。通常、売却益や配当金に対して20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば最大5年間非課税で運用できます。

3. 株式投資のデメリット

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

株式投資のデメリットは、元本割れのリスクがある点です。株価はさまざまな要因により日々動きます。

 

たとえば、企業の業績がよかったり、将来性のある商品を開発したりすると株価が上がりやすくなります。一方で、業績が悪くなったり、不祥事を起こしたりすれば株価は下がるでしょう。特に、時価総額が低い会社や業歴が短い会社などは、信用力の関係から売られやすい(株価が下がりやすくなる)ので注意が必要です。

 

また、企業の問題だけではなく、経済状況も株価が動く要因となります。リーマンショックのときは世界的に株価が暴落しました。

 

このように、株式投資は投資したときより株価が下がれば元本割れするリスクがあるので、リスクを理解して投資するようにしましょう。

4. 株式投資でリスクを避ける方法

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

株式投資でリスクを避けたいのであれば、分散投資をおすすめします。ひとつの企業に集中して投資するより、分野が異なる企業に分散投資したほうが株価暴落により損失を被るリスクを減らせます。

 

また、投資銘柄を分析するのも大切です。たとえば、時価総額が大きな会社のほうが社会的な信頼度が高いので規模が小さい会社に比べると値崩れは少ないでしょう。また、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)という指標も投資の妥当性を検証するのに役立ちます。これらの情報は、ネット証券のスクリーニング機能を使うと簡単に確認できるので、ぜひ利用してみてください。

5. 株式投資の始め方

(※画像はイメージです/PIXTA)
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株式投資を始めるまでの流れは下記のとおりです。

 

  1. 証券口座開設の申し込み
  2. 本人確認書類の提出
  3. 本人情報の登録
  4. 日本円を入金する
  5. 投資する銘柄を選ぶ
  6. 買い注文を入れる
  7. 売却する

 

ネット証券の場合、書類の提出などは必要なくネットでの手続きが可能です。本人確認資料もスマホでアップロードでき、翌日には手続き完了となります。

 

日本円を入金し、投資する銘柄を選んで購入する株式数が決まったら、買い注文を入れましょう。買い注文は、そのときの株価で購入する「成行注文」と株価を指定して購入する「指値注文」がありますので、必要に応じて選んでください。

6. まとめ

株式投資は、売却益を得られたり、配当金・株主優待を得られたりするメリットがあります。テンバガーといって、株価が10倍以上になる銘柄も存在します。メガバンクの普通預金金利が0.001%の時代には夢がありますよね。

 

一方で、株価は日々動くので、購入時より株価が下がれば損してしまうリスクもあります。リスクを避けるためには、分散投資や投資する銘柄の分析を行いましょう。ネット証券であれば、スマホからの申し込みで簡単に手続きできるので、ぜひ挑戦してみてください。