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「ビットコインの最高値はいくら?」「今後ビットコインはどうなるの?」このような疑問を抱えている方のために、本記事ではビットコインの価格変動や最高値を詳しく解説していきます。
また、記事後半では今後の見通しについてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
1. ビットコインが過去最高値を更新したのは2021年
ビットコインが過去最高値を更新したのは、2021年11月です。
これまで停滞を見せていたビットコインは、どのように価格推移して最高値を更新したのでしょうか?
本項では、2021年の価格変動について詳しく解説していきます。
1.1. 2021年の最高金額は1BTC770万円越え
ビットコインは、2021年の11月に史上最高額の777万円を記録しました。
要因は世界的な金融緩和の影響でインフレの可能性があり、法定通貨の価値が下がったことです。
また、2021年の初めに上昇を見せたのは、IMF(国際通貨基金)が仮想通貨についての報告書を公表したことが要因だと考えられています。
1.2. 最高値777万円をドル換算すると約6万7,000ドル
ビットコインの最高値は約6万7,000ドルです。日本の平均年収は433万円なので、比較をすると約1.8倍の数値です。
2020年1月の時点では1ビットコインを約100万円で購入することが可能だったので、平均年収をすべて投入したとすると約4ビット購入することができました。
また、アメリカの平均年収は6万9,392ドルなので、最高値と比較すると2,000ドル上回っています。
2020年1月の時点では1ビットコインを約8,000ドルで購入することが可能だったため、平均年収をすべて投入したとすると約7.5ビット購入することができました。
2. 2021年にビットコインが最高770万超えの値段となった3つの理由
2020年後半まで停滞していたビットコインが、2021年に最高値777万円になった理由は何でしょうか?
本項では、価格が上昇する理由になった3つの出来事を詳しく解説していきます。
理由1:コロナ渦が原因で投機からインフレヘッジへと意味合いが変わった
2020年に新型コロナウイルスが世界を襲ったときに中央銀行の金融緩和が長期化し、インフレヘッジとして購入されたことが上昇要因の1つです。
ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれており、金と同じようにインフレが発生したときに購入される性質を持っています。
金融緩和をすると世のなかに出回るお金が増え、ドルやユーロなどの法定通貨の価値が下がってしまいます。
法定通貨の価値が下がり、投機として見られていたビットコインを資産の防衛手段として購入する人が増えました。
理由2:アメリカ証券取引委員会がビットコイン先物ETFを初めて承認したから
ビットコインの上昇要因として、アメリカ証券取引委員会のETF承認も大きく影響しています。
過去には、金もETF承認を受けて3日間で運用資産10億ドルに到達し、価格の上昇に大きく影響したことがありました。
ビットコインも2021年10月15日に先物ETF承認を受け、初日から大盛況で勢いに乗り、2日目には運用資産10億ドルに到達しました。
理由3:大手保険会社や大企業がビットコインを購入
2020年に大手保険会社や大企業が購入したことも、価格上昇に大きく影響しています。かつてない規模で運用会社が参入しており、投資業界では新時代が来たといわれるほど影響力を持っていたからです。
大手企業がビットコインを670億円規模で購入するなど仮想通貨業界に大きな変化をもたらしました。
3. 今後のビットコインの価格に影響を与えうる3つの要素
今後ビットコインの価格に影響を与えうる要素として、以下の3つが挙げられます。
- 約4年に一度の「半減期」
- ビットコインの大型アップデート
- 世界情勢の変化
本項では、上記の3つの要素について詳しく解説していきます。
3.1. 約4年に一度の「半減期」
ビットコインは、約4年に一度半減期が発生します。半減期は、過去の事例を参照すると大幅な価格上昇の要因になっています。そのため、次回の半減期も大幅な価格上昇の要因になると推測できるでしょう。
前回の半減期は2020年に発生しているので、次は4年後の2024年に発生することになります。
なお、半減期の詳しい仕組みについては『ビットコイン(BTC)の半減期とは?今後の価格予想と仕組みを解説!』こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
3.2. ビットコインの大型アップデート
ビットコインの抱えている問題は、開発者コミュニティによるアップデートで改善されることがあります。
大型のアップデートでは、ビットコインの問題が解決されるからです。使いやすくなることで需要が高まり、価値が上昇する可能性があります。
実際にビットコインのアップグレードが実施された2017年7月から2017年8月にかけて、ビットコインの価格が大幅に高騰した事例があります。
3.3. 世界情勢の変化
ビットコイン価格に影響を与える要素として、世界情勢の変化が挙げられます。過去の価格推移を参照すると、大国が仮想通貨に対する規制強化をした場合価格が下落しているからです。
一方で、仮想通貨の規制が緩和された場合は、仮想通貨の価格が上昇する傾向にあります。
過去の事例を見ると、世界情勢の変化は価格に影響を与える要素だといえるでしょう。
4. 過去にビットコインを買っていたら今はどうなっている?
過去にビットコインを購入していた場合、現在ではいくらになっているのでしょうか?
本項では、過去にビットコインを買っていたら今はどれくらいの価値になっていたのかについて解説していきます。
4.1. 最初に購入した人は創設者である「サトシ・ナカモト」
ビットコインは、2008年に「サトシ・ナカモト」が公開した論文がきっかけで、2009年1月に誕生しました。その後、「サトシ・ナカモト」がソフトウェア会社にビットコイン史上世界で初めての送金をしました。
最初に購入した「サトシ・ナカモト」は、112万5,150BTCを保有していると推計されています。
サトシ・ナカモトについて詳しい内容は『ビットコインの創設者は誰?「サトシ・ナカモト」と呼ばれる今も正体不明の人物とは』にて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
4.2. 2010年、ビットコイン初の決済は10,000BTCでピザ2枚を購入
ビットコインが初めて決済に使用されたのは、2010年5月22日にピザ2枚に対して10,000ビットコインを支払った事例です。この取引を祝して、5月22日は「ビットコイン・ピザ・デー」と呼ばれています。
当時のビットコインの価値は1枚当たり0.2円の価値なので、ピザの支払い額は約2,000円でした。
4.3. ビットコインの価値は最大3,500万倍以上になっている
10,000ビットコインとピザを交換に使ったときのビットコインの価格は0.2円なので、高値圏の価値と比較した場合、最大約3,500万倍以上まで上昇しています。
ピザ2枚の価格は2,000円だったので、3,500万倍すると700億円分の買い物をすることができます。
10年でピザ2枚が700億円に変化したと考えると、物凄い価格上昇です。
5. ビットコインの過去2010〜2021年までの全期間のチャートを解説
本項では、2010年〜2021年までの価格推移を詳しく解説していきます。過去の価格推移を知ることで、今後の価格予想に役立てることができるので、ぜひ参考にしてください。
5.1. 2009〜2010年:ビットコインの誕生、取引所がサービス開始
2009年に、初めてビットコインが誕生しました。当初の価格は約0円でした。
数ヵ月後にはマイニングが成功し、マイニングにかかる費用が計算され、価格は0.07円となりました。
また、2009年10月には法定通貨とビットコインが初めて交換され、5,050ビットコインが5.02ドルで購入されました。そのときの価格は、0.09円です。
そして、2010年7月に世界で初めて取引所がサービス開始され、価格が5円まで上昇しました。
5.2. 2011年~2012年:アメリカの大手メディアに取り上げられ認知され始める
2011年にはアメリカの大手メディアがビットコインを取り上げ認知度が高まり、価格は80円台まで上がりました。
大手メディアに取り上げられたことをきっかけにして価格の上昇が続き、2011年6月には価格は約1,500円まで上がりました。2009年の誕生初期と比べると約20,000倍です。
しかし、ビットコインのハッキング被害やマネーロンダリングの取り締まりによって、2012年5月に価格は400円台まで下落してしまいました。
5.3. 2013年:キプロス危機やビットコインバブルで乱高下
2013年3月に発生したキプロス危機の影響で、法定通貨の信用度が低下し、仮想通貨を購入する人が増加しました。
日本でもメディアに取り上げられたり、カリフォルニア州で世界初のビットコインATMが作られたりしたことも影響し、価格は2013年12月に12万円台まで高騰しました。
しかし、中国の仮想通貨規制によって価格は下落してしまい、2014年前半にかけ価格低迷が続きます。
2013年は価格が乱高下する慌ただしい年となりました。
5.4. 2014年~2016年:安定期到来
2014年の初めに、ビットコインを扱っている取引所がハッキングされ、多くのユーザーがビットコインを紛失してしまいました。
事件がきっかけで価格が下落し、2014年2月に価格は18,000円台になってしまいます。
しかし、事件後は安定期に入り、2016年までほとんど横這い傾向で推移します。値動きの幅は、高いときの価格は60,000円、低いときは30,000円台と円やドルと比べるとリスクが高いと考えられていました。
5.5. 2017年:金融市場の活発化につられて価格が上向きになり始める
2017年は金融市場の活発化につられて価格が上向きになり、8月に50万円台になり、11月には100万円台に到達しました。
また、12月にアメリカの取引所が先物取引を開始したのがきっかけで、投資家が参入し市場への資金流入が増加しました。
そして、12月には当時のビットコイン最高値の230万円台に到達します。2017年は金融市場も活発化しており、株価も安定して上昇を見せている年でした。
5.6. 2018年:韓国の仮想通貨への規制のあおりも受け下落
2018年には、韓国の仮想通貨規制の影響を受け、価格が下落してしまいます。
また、ソーシャルネットワーキングサービスが仮想通貨の広告掲載を中止したことも影響し、仮想通貨に対して信頼性が低下します。
2017年がビットコインのバブル期だとすると、2018年はバブル崩壊とも表現できる下落の仕方です。2018年はビットコインにとって非常に厳しい年だったといえるでしょう。
5.7. 2019年:ビットコイン誕生から10周年…価格は乱高下を繰り返す
2019年は誕生から10周年でしたが、価格は乱高下を繰り返しました。上半期は高い水準で推移しましたが、下半期に入ってからは緩やかに下降しました。
1月にはこの年最安値の36万円台を記録していますが、6月には140万円台まで価格が上昇するなど、激しい価格変動が見られます。
しかし、大手企業が取引所サービスを開始するなど価格には表れないポジティブなニュースが多く、徐々にビットコインが社会に認められ始める年になりました。
5.8. 2020年~2021年:上下を繰り返しながら徐々に上昇、過去最高値を記録
2020年初頭には一時的に回復したように思われましたが、3月中旬に下落してしまいます。その後3月下旬から再び上昇を始め、6月までは落ち着きを見せますが、7月から8月にかけて大きく上昇を見せます。
しかし、9月に一旦下落してしまいますが、10月中旬から上昇していき12月には2017年の最高値を更新します。
2021年に入り再び価格は上下を繰り返しますが、8月から上昇傾向が強まり、2021年11月9日にビットコイン史上最高値を記録します。
6. 2022年以降のビットコイン価格は上昇の見込み?
2022年以降もビットコイン価格は上昇の見込みが立てられています。なぜなら、ビットコインの供給量はこれ以上増えないからです。
たとえば、金は地球上に50mプール4つ分しか存在せず、金の需要が高まることで価値が上昇しています。
デジタルゴールドと呼ばれるビットコインも、総供給量は2,100万枚と決まっており、ビットコイン発行量も4年に1度半減するように設定されています。
ビットコインに投資している人が増えているのにも関わらず、供給量の増加ペースは減少している状況です。そのため、需要と供給のバランスからビットコインの価格は今後も上昇していくことが予想されます。
7. まとめ
この記事では、ビットコインの最高値について詳しく解説しました。ビットコインは、初期の値段と比較すると3,500万倍以上上昇しており、徐々に需要が高まっている仮想通貨です。
世界中で起こる出来事と価格は連動しており、今後のビットコイン関連のニュースには注目です。法定通貨と比べるとビットコインの価値は安定しておらず、不安に感じる要素もありますが、中長期的に見ると価格が上昇していく可能性は高いでしょう。
ただし、ビットコインは損するリスクもあるので、自分の資金と相談しながら購入することをおすすめします。