仮想通貨を選ぶときは、時価総額やボラティリティの大きさや、国内の取引所で取り扱いの有無などをチェックする必要があります。ただし、多くの銘柄があるので、どれを取引すればいいのか迷う人も多いでしょう。この記事では、仮想通貨のおすすめ銘柄や特徴、将来性などについて解説します。
仮想通貨おすすめ銘柄3選…選び方や将来性とあわせて解説【2022年】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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次々と新しいコインが発行される仮想通貨。その種類の多さから「どの銘柄に投資すればいいかわからない」という人も多いはずです。

 

そこで本記事では、仮想通貨でおすすめ銘柄や選び方、将来性などについて解説します。

1. 仮想通貨のおすすめ銘柄3つ
1.1. ビットコイン(BTC)の特徴
1.2. イーサリアム(ETH)の特徴
1.3. リップル(XRP)の特徴
2. 仮想通貨の銘柄の選び方と将来性
2.1. 時価総額の大きさ
2.2. 国内取引所での取り扱い
2.3. ボラティリティの大きさ
2.4. 将来性への期待
3. まとめ

1. 仮想通貨のおすすめ銘柄3つ

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

仮想通貨でおすすめの3銘柄の概要について、下記の表にまとめました。

 

 

①ビットコイン(BTC)

②イーサリアム(ETH)

③リップル(XRP)

時価総額

¥52,626,452,770,902

¥22,715,432,405,895

¥3,058,801,217,107

発行上限

2,100万枚

-

1,000億枚

発行日

2009年

2014年

2012年

承認方式

PoW

PoW

PoC

国内取引所の取り扱い

※ データは2022年9月22日時点

 

1.1. ビットコイン(BTC)の特徴

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

仮想通貨の代表格でもあるビットコインは、時価総額でも圧倒的な規模を誇っています。国内取引所でも広く取引されているため、「初心者はまずビットコインから」と言われることもあるほどです。

 

ビットコインがこれほど大きく注目を集めた理由のひとつに、世界で初めて「非中央集権」の仕組みを採用したことが挙げられます。これまで通貨のやり取りを行うためには、銀行などの「中央集権者」を介する必要がありました。

 

しかし、非中央集権のビットコインでは利用者が「ブロックチェーン」を介して自らデータを管理するため、銀行のような中央集権者を通さずに金融システムを利用することが可能となったのです。

 

これにより、今まで経済的理由や政治的理由から金融サービスにアクセスできなかった人々も、資産の管理や送金などのサービスを利用できるようになる期待があります。

 

実際に、エルサルバドルや中央アフリカ共和国では、ビットコインが法定通貨として採用されており、今後日常の決済手段として広く浸透していくか世界中から注目を集めています。

 

なお、1ビットコインの価格は約275万円(2022年9月22日時点)ですが、国内取引所ではワンコイン(500円)から購入できるところもあります。

 

1.2. イーサリアム(ETH)の特徴

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

イーサリアムは、ビットコイン同様に仮想通貨の代表銘柄です。

 

イーサリアムの特徴として「スマートコントラクト機能」を搭載していることが挙げられます。スマートコントラクト機能とは、ある一定の条件を満たすと自動で契約が実行されるプログラムのことです。

 

たとえば、自動販売機もスマートコントラクトの仕組みを採用しているといえます。自動販売機は定められた金額を投入し、ボタンを押すことで飲み物などの商品を購入できます。そこには、店員などのスタッフを介する必要はありません。

 

スマートコントラクトとは、このように取引の仲介者を挟むことなく契約を実行できる仕組みです。イーサリアムはこのスマートコントラクトを搭載していることから、商品の売買や不動産の取引など様々なシーンで活用が期待されています。

 

1.3. リップル(XRP)の特徴

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

リップルは、国際送金の利便性向上を目的に発行された銘柄です。これまで紹介したビットコインやイーサリアムは承認方式に「PoW」を採用しているのに対し、リップルではより処理速度に特化した「PoC」が採用されています。

 

これにより、リップルは3~5秒ほどでブロックを組成でき、1回のトランザクションに10分かかるビットコインの弱点を補完しています。

 

また、リップルは送金手数料が低コストであることも特徴です。リップルの取引手数料は1回につきおよそ0.0002ドルとなっており、低コストかつ迅速な処理を実現しています。

 

リップルはこれらの特徴を活かし、リップルネットを通じて世界各国の金融機関と提携しています。リップルネットでは55ヵ国、120種類以上の通貨で取引できるため、「リップルを介して日本円を送金し、米ドルで着金する」といった取引も可能です。

 

ちなみに日本では、SBIホールディングスやみずほフィナンシャルグループなどがリップルネットに参加しています。

 

さらに、リップルのマイニングにかかる電力負担はビットコインに比べてずっと抑えられているため、電力の供給が不安定な新興国でも利用しやすい点も大きなメリットです。

2. 仮想通貨の銘柄の選び方と将来性

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

仮想通貨は次々と新しいコインが発行されていますが、なかには投資対象には向かない銘柄もあります。仮想通貨の銘柄を選定する際は、主に次の4つのポイントをチェックするようにしてください。

 

  1. 時価総額の大きさ
  2. 国内取引所での取り扱い
  3. ボラティリティの大きさ
  4. 将来性への期待

 

それぞれ解説します。

 

2.1. 時価総額の大きさ

仮想通貨の時価総額は「市場価格×発行済枚数」によって算出され、その銘柄の規模を示すものです。時価総額が大きい銘柄は取引量が多い傾向にあり、売買がスムーズに行いやすいメリットがあります。

 

たとえば、取引量が少なく時価総額も小さい銘柄の場合「コインを売却したい」と思っても、思うような価格で取引が成立しないことがあります。しかし、時価総額が大きい銘柄であれば市場の取引参加者が多いため、より自分の意向に近い価格で売買が成立しやすくなります。

 

2.2. 国内取引所での取り扱い

仮想通貨の銘柄のなかには、国内取引所で取り扱っていないものもあります。海外取引所を利用すれば売買することもできますが、より安全に取引を行うためには、国内取引所で取り扱っている通貨を選ぶようにしましょう。

 

国内取引所で取り扱っている仮想通貨の一覧は、金融庁が公開している「暗号資産交換業者登録一覧」にて確認ができます。これは「ホワイトリスト」とも呼ばれるもので、金融庁が定める一定の水準をクリアした銘柄であることを証明しています。仮想通貨銘柄を選定する際は、必ずこのホワイトリストに掲載されている銘柄から選びましょう。

 

ただし、ホワイトリストに掲載されているからといって、金融庁が特定の銘柄を推奨したり、価格の保証をしたりしているわけではありません。市場動向によっては損失を被る可能性がある点には十分注意しましょう。

 

2.3. ボラティリティの大きさ

ボラティリティとは、価格変動の大きさを示すものです。そもそも仮想通貨市場は株式市場に比べて価格変動が大きいため、大体の値幅の大きさを知っておく必要があります。

 

どれくらいの値幅で推移するかは銘柄によって異なるため、「なるべくリスクを抑えたい」という人はボラティリティが小さい銘柄を選ぶようにしましょう。

 

2.4. 将来性への期待

仮想通貨は、それぞれ発行の目的を持って開発されています。たとえば、ビットコインは非中央集権の決済手段を作ることが目的で開発されたものです。

 

仮想通貨の銘柄を選定する際は、「どのような目的で発行されたコインなのか」「そのプロジェクトに将来性はあるか」といったことに注目しましょう。

 

コインのプロジェクトについては、公式サイトのホワイトペーパーにて確認ができるため、銘柄を選定する際はあらかじめ目を通しておくことをおすすめします。また「当初の予定よりもプロジェクトが遅延していないか」といった進捗状況も併せて確認しましょう。

3. まとめ

この記事では、仮想通貨のおすすめ銘柄と仮想通貨の選び方について解説しました。

 

投資先を選ぶ際は、「時価総額の大きさ」「国内取引所での取り扱い」「将来性への期待」「ボラティリティの大きさ」に注目して、自分に合った銘柄を選んで取引を始めましょう。