日本の若者に聞いた…40歳になったとき、どのようになっていると思いますか?
――自分の将来は明るいですか?
そう聞かれたら、何と答えるでしょうか? 内閣府が13歳以上29歳以下の若本を対象に実施した『令和元年度子供・若者の意識に関する調査』によると、希望がある(「希望がある」「どちらかといえば希望がある」の合計)が59.3%、希望がない(「どちらかといえば希望がない」「希望がない」の合計)が40.7%。若者の6割が多かれ少なかれ希望を抱いている……それが、いまどきの日本の実情です。
また「あなたが 40歳くらいになったとき、どのようになっていると思いますか?」という具体的な問いに対して、11の項目から「そう思う」から「そう思わない」で選択式で聞いていますが、そのなかで最もそう思う(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計)が最も多いのが、「親を大切にしている」で67.4%。「幸せになっている」が62.1%、「結婚している」が57.5%と続きます。
一方で、そう思わない(「どちらかといえばそう思わない」「思わない」の合計)が最も多かったのが、「外国に住んでいる」で82.0%。「有名になっている」80.0%、「世界で活躍している」77.9%と続きます。
日常的な満足は得られているだろうと考えられる一方で、外向的な行動が必要なことに対しては消極的な人が多いことが伺えます。これは若者の傾向、というよりも、日本人の傾向と考えたほうがしっくりくるかもしれません。
【あなたが 40 歳くらいになったとき、どのようになっていると思いますか?】
・親を大切にしている:67.4%
・幸せになっている:62.1%
・結婚している:57.5%
・子供を大切にしている:56.0%
・自由にのんびり暮らしている:52.5%
・出世している:38.3%
・多くの人の役に立っている:38.2%
・お金持ちになっている:34.8%
・世界で活躍している:22.1%
・有名になっている:20.1%
・外国に住んでいる:18.0%
出所:内閣府『令和元年度子供・若者の意識に関する調査』より
ただ若者の6割が希望を抱き、明るい将来を思い描いていると、胸を撫でおろすか、若者の4割が希望を抱けないことに危機感を覚えるか、人によって評価が分かれるところでしょうか。