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「新興国通貨って何?」
「新興国通貨で取引するメリット・デメリットは?」
「おすすめの情報源を教えて!」
新興国通貨の魅力は高い金利ですが、それだけで判断すると為替変動で大損する恐れがあります。
メジャー通貨に比べて、少ない資金で多くのスワップポイントがもらえる新興国通貨。
そんなメリットを最大限に活かすためには、扱い方を理解する必要があります。
そこでこの記事では、新興国通貨の基本やメリット・デメリット、運用する際の注意点やポイントまで詳しく解説します。
最後まで読めば新興国通貨でどう取引すれば良いかわかり、無駄な損失を避けながら運用できるようになりますよ。
・FXにおける3大高金利通貨
・新興国通貨で取引するメリット、デメリット
・新興国通貨の相場分析をするポイント
・おすすめの情報源
新興国通貨とは?
新興国通貨とは、経済成長が発展途上の国の通貨のことです。
発展途上国は、自国の資源よりも他国や投資家からの借入の割合が高いのが特徴です。
政情不安によるインフレや急激な通貨安などが起こりうるため、そのまま投資するには他国や投資家にとってハイリスクとなります。
リスクを負っても得られるメリットとして、高い金利が設定されています。
新興国通貨一覧
新興国通貨と呼ばれる通貨は下記のように様々です。
・トルコリラ(トルコ)
・メキシコペソ(メキシコ)
・南アフリカランド(南アフリカ共和国)
・人民元(中国)
・ブラジルレアル(ブラジル)
・ルーブル(ロシア)
・インドルピー(インド)
・タイバーツ(タイ)
・インドネシアルピア(インドネシア)
・マレーシアリンギット(マレーシア)
・チリペソ(チリ)
・ポーランドズロチ(ポーランド)
・フィリピンペソ(フィリピン) など
たくさんの種類がありますが、FX会社はすべての通貨を扱っているわけではありません。
新興国通貨での稼ぎ方
新興国通貨での稼ぎ方は、基本的にはスワップポイント狙いの中長期運用です。
前述したように、新興国通貨は高金利な場合が多いです。
現在超低金利の日本との金利差による高スワップポイント獲得が、新興国通貨での稼ぎ方の王道といえます。
あわせて読みたい:【スワップポイントで稼ぐコツ】高金利通貨なら月5万円は十分可能!
FXにおける3大高金利通貨
FXでスワップポイントを狙うなら「メキシコペソ」「南アフリカランド」「トルコリラ」の3つが定番です。
多くのFX会社でも、上記3通貨はスワップ運用向けの通貨として扱っています。
ただし、FX会社によっては取扱っていない場合もあるので、自分が口座解説しているFX会社に取扱があるのか確認しましょう。
メキシコペソ/円の基本とリアルタイムチャート
メキシコの政策金利は10.50%です。
10万通貨あたり130~160円ほどのスワップポイントが期待できます。
メキシコペソは3大高金利通貨の中でも比較的に安定感があり、国の信用格付けが高水準です。
あわせて読みたい:【メキシコペソ見通し】6.5円が節目!一時的な下落も中長期は上昇
南アフリカランド/円の基本とリアルタイムチャート
南アフリカの政策金利は8.0%です。
10万通貨あたり100~150円ほどのスワップポイントがもらえます。
中国が最大の貿易相手国なので、中国の影響を大きく受けるのが特徴です。
あわせて読みたい:【南アフリカランド見通し】暴落は確定か?売り材料しかない状況…
トルコリラ円/円の基本とリアルタイムチャート
トルコの政策金利は50.00%です。
10万通貨あたり200~250円ほどと、3大高金利通貨の中でもっとも高スワップの通貨となります。
ただしもっともリスクが高いのも特徴であり、政策金利の変動が大きく、運用には十分な注意が必要です。
あわせて読みたい:【トルコリラ見通し】7円を下回ると暴落確定!円高が追い打ち
もっともおすすめなのはメキシコペソ/円
3つの高金利通貨のうち、もっともおすすめなのはメキシコペソです。
その理由は、3つの通貨の中で為替変動が一番安定しており、長期的な目線において経済成長が見込まれるからです。
メキシコは米国との結びつきが強いため、米国経済回復が好影響を与えると考えられます。
また金融政策も米国の金融引き締めにともない、今後も利上げが継続される可能性が高いとみられます。
あわせて読みたい:メキシコペソのスワップポイントだけで生活できる?資金別の利益目安
スワップが高水準なFX会社3選
実際に高金利通貨で取引を考えているなら、次のFX会社を利用するのがおすすめです。
数あるFX会社の中でも高水準のスワップポイントを提供しているので、スワップ狙いの運用に最適。
高金利通貨によるキャンペーンを実施中のFX会社もあるので、口座選びの参考にしてみてくださいね。
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各FX会社のスワップポイント一覧
更新日:2024年11月11日
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新興国通貨で取引する3つのメリット
新興国通貨で取引するメリットは次の3つです。
・高いスワップポイントがもらえる
・チャートを頻繁に確認する必要がない
・メジャー通貨に比べて必要資金が少ない
それぞれ詳しくく見ていきましょう。
高いスワップポイントがもらえる
最大のメリットは、スワップポイントが高いことです。
新興国通貨の特徴の一つに政策金利が高いのが特徴ですが、日本と金利差が大きくなりやすく、スワップポイントが多く貰えます。
ちなみに、GMOクリック証券で公表されている、2021年の1日あたりの平均スワップポイントは以下の通りです。
【2021年平均スワップポイント ※GMOクリック証券】 | |||
取引量 | 想定投資額(※1) | 平均スワップ/日 | |
米ドル/円 | 1万通貨 | 約41,296円 | 5.25円 |
メキシコペソ/円 | 10万通貨(※1) | 約20,760円 | 5.04円 |
南アフリカランド/円 | 10万通貨(※1) | 約27,960円 | 7.60円 |
トルコリラ/円 | 1万通貨 | 約5,552円 | 70.56円 |
※1 2021年1月1日のレート参照 レバレッジ25倍 ※2 GMOクリック証券の最低取引量に準ずる |
投資額に対する新興国通貨のスワップポイントがいかに高いかがわかるわね。
チャートを頻繁に確認する必要がない
メリットの2つ目は、チャートを頻繁に確認する必要がないことです。
なぜなら、スワップポイント狙いの運用は中長期が基本だからです。
為替変動による売買益を狙う場合は、チャートの動きが気になりますよね。
一方でスワップポイント狙いは為替変動による影響が少ないため、頻繁にチャートを確認する必要がないのです。
メジャー通貨に比べて必要資金が少ない
円、米ドル、豪ドル、ユーロ、ポンドなどのメジャー通貨に比べて、取引1回の必要資金が少なくなります。
なぜなら、新興国通貨の為替レートは低価格だからです。
例えば、米ドル/円は1通貨100~130円が相場ですが、新興国通貨だと1通貨あたり10円を下回っていることも多いです。
米ドル/円と新興国通貨/円の必要資金を比較しましたので参考にしてみてくださいね!
レバレッジなし | レバレッジ25倍 | |
米ドル/円 | 1,350,000円 | 54,000円 |
メキシコペソ/円 | 66,700円 | 2,670円 |
南アフリカランド/円 | 82,600円 | 3,310円 |
トルコリラ/円 | 80,700円 | 3,230円 |
※2022年7月1日時点(1ドル=135円,1ペソ=6.67円,1ランド=8.26円,1リラ=8.07円) ※1万通貨取引の場合 |
新興国通貨で取引するデメリット
新興国通貨で取引をする際のデメリットもお伝えしておきますね。
・国の政治経済が不安定
・値動きが荒れやすい
・政策金利が急騰することがある
新興国通貨の特徴を理解して、リスクに備えましょう。
国の政治・経済が不安定
新興国は発展途上のため、政治・経済が不安定です。
例えば、2021年には南アフリカで大規模な暴動が発生しました。
結果的に経済成長への大きなマイナス影響にはならなかったものの、エコノミストなどの予想は経済成長の下押しでした。
もし経済成長にマイナス影響があったら、投資家の多くが資金を引き上げて静観を始めるため、相場が下がります。
このように、新興国の通貨は日々の出来事で相場が変動する不安定さがあるのだ。
値動きが荒れやすい
2つ目のデメリットは値動きの荒れやすさです。
新興国通貨は取引量が少ないため、上記のような政情不安により投資家が資金を引き上げると一気に価格低下が起こります。
コツコツ稼いだスワップポイントが一発で含み損になってしまう恐れもあるので、政治や経済動向には注意する必要がありますね。
政策金利が急騰することがある
新興国通貨は、政策金利の急騰がよく起こります。
これだけを聞くと、「スワップポイントが多くなる!」と思われるかもしれません。
しかし本来利上げの目的は、市場に出回る通貨量を減らし通貨価値を上げることです。
つまり利上げを実行する=通貨価値が下がり続けているのです。
政策金利上昇の背景を読み取って、「スワップポイントは上昇しているけど為替差益が下がり続けていてジリ貧」にならないよう注意しよう。
新興国通貨で取引する際の注意点
新興国通貨で取引する際に注意すべき点も理解しましょう。
・為替差損
・政策金利の変動
・ファンダメンタルズ分析が必須
これらに気を付けて取引すれば、大損を避けながらスワップ運用ができます。
為替差損
スワップポイントを狙う運用でも、為替差損に注意しましょう。
コツコツとスワップポイントを獲得しても、大きな為替下落一発でマイナスになる可能性があるからです。
新興国通貨は取引量が少ない分、値動きが荒れやすいことは解説しましたね。
チャートを頻繁に見る必要は無いのですが、事前に損切りのタイミングだけは決めておきましょう。
政策金利の変動
政策金利の変動でもらえるスワップポイントに大きな影響があるので注意しましょう。
例えば、トルコリラは世界でもトップクラスの高金利国で、スワップポイント狙いのトレーダーに人気です。
2018年の9月には24.0%の政策金利で、スワップポイントは1万通貨あたり1日約104円をマークしました。
ところが、その後金利引き下げが続き、2020年5月には8.25%まで下がった結果スワップポイントは約30円ほどになりました。
これはとても極端な例だが、政策金利の上下で収益に大きな影響を及ぼすのがわかるな。
新興国通貨は他国の影響を受けて変動しやすいので、ポジションを立てている国の政策金利は常に確認しておこう。
ファンダメンタルズ分析が必須
新興国通貨は、メジャー通貨以上にファンダメンタルズ分析が重要です。
なぜなら、経済状況や政治動向によって通貨価値の急騰、急落が起こりやすいく、米国や近隣の先進国からの影響もあるからです。
例えば、米国が長引くインフレ抑制のため2022年に入り政策金利を0.75%アップしました。
これにより、投資資金が米ドルに移動することを懸念した新興国も追随する形で利上げし、投資資金の流出を防ごうとしました。
このように他の経済大国からの影響も受けやすいため、メジャー通貨よりも慎重にファンダメンタルズ分析を行う必要があるわ。
新興国通貨のファンダメンタルズ分析を行う3つのポイント
新興国通貨のファンダメンタルズ分析をする際は、次のポイントを意識しましょう。
・米国経済との関係を見る
・中国経済の状況も確認する
・原油価格の動向も確認する
「ファンダメンタルズ分析が重要とは言っても、何から見ればいいのかわからない!」という方のために、ファンダメンタルズ分析のポイントを3つに絞りました。
米国経済との関係を見る
まずは、米国経済との関係を見ましょう。
なぜなら、アメリカ経済の良し悪し=世界経済の良し悪しといっても過言ではなく、米国の経済状況は新興国通貨に大きな影響を与えるからです。
例えば、米国株の下がる局面だと、経済不安を懸念し投資家はリスク回避を意識(リスクオフ)します。
そうなると流動性が低くリスクの高い新興国通貨から資金引き上げを実行し、相場の急落も考えられます。(米国株が上昇している場合は逆の現象)
米国の経済状況はどの通貨にも影響するので、必ずチェックしよう。
中国経済の状況も確認する
次に、中国の経済状況も確認しましょう。
中国も経済大国なので、新興国通貨への影響は非常に強いです。
米国同様、中国の景気が悪ければリスクオフ、よければ投資活動を活発(リスクオン)にします。
特に南アフリカは、中国が最大の輸出国なので、中国経済の影響が色濃く反映されますよ。
原油価格の動向も確認する
3つ目のポイントとして、原油価格もチェックしておきましょう。
原油価格が上昇することで、原油産出国はもちろん、原油以外の資源国価格も上昇する傾向があるからです。
例えば、メキシコは産油資源国として有名で、原油価格と相場の連動性がよく意識されます。
同時に資源国である南アフリカやトルコも、相場が連動して上下する可能性があるため、原油価格の動向にも気を配っておきましょう。
新興国通貨で取引するときにおすすめの情報源
新興国通貨で取引する際には、いかにこまめに情報収集するかが肝です。
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まとめ 新興国通貨でスワップ運用がおすすめ!
新興国通貨は高いスワップポイントが魅力ですが、金利だけで判断すると大損するリスクもあります。
この記事で解説した新興国通貨の特徴や注意点・ポイントを理解すれば、スワップ運用を効率よく行えるようになりますよ。
最後に、今回の内容をおさらいしましょう。
・新興国通貨は先進国と比較して政策金利が高い
・政治や経済不安によって相場が急変するリスクもある
・メジャー通貨に比べて低資金で取引できる
・FXにおすすめの通貨はメキシコペソ/円
また新興国通貨での取引はスワップ狙いがメインになるので、高水準のスワップポイントを提供しているFX会社を利用しましょう。
【スワップが高水準のFX会社】
スワップ運用はチャートに張り付く必要はありませんが、だからといって情報収集をおこたってはいけません。
こまめに政治・経済の情報を手に入れて、相場の変化に備えることを忘れないようにしましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。