ロシアのウクライナ侵攻。「他人事ではない」と、日本の軍事力・防衛力にも関心が高まり、さらに強化しなければならないという議論も起きています。世界と日本、そして日本の周辺諸国の軍事力についてみていきましょう。
日中韓の軍事力比較…軍事費増で生活負担増の現実味
日本の軍事力について、いくつかの観点でみてきました。“お金”の部分では日本は有数の軍事大国だといえそうです。しかし近隣諸国と比較すると、見劣りする部分もあります。日本、中国、韓国と比べた際、たとえば兵力。韓国は日本の2.3倍、中国は9.7倍もいます。いざ、何かあったときに、数では大きく劣る状況です。
◆軍事費
「中国」252,304百万US$
「日本」49,149百万US$
「韓国」45,735百万US$
◆軍事・国防分野研究開発予算
「韓国」3,911百万US$
「日本」1,245百万US$
◆国防・防衛支出対GDP比
「韓国」2.56%
「日本」0.92%
◆軍事兵力数
「中国」2,535,000人
「韓国」613,000人
「日本」261,000人
もちろん、兵器の能力などもあるので周辺諸国と比べると見劣りするとはいえません。しかしウクライナ危機をきっかけに、より大きな軍事力を、より多くの軍事費を、という声が大きくなっています。国防予算を増やしていく、という選択肢は、かなり現実的といわれています。
しかし国防費を増やすとなると、税金からとなるでしょう。国の安全のためには、さらなる負担増を覚悟しなければなりません。石油に、小麦に……あらゆるものが値上がりし、生活を圧迫しているなか、かなり痛手となりそうです。