先日、発表された国勢調査の確定値では、65歳以上の高齢者の数が過去最多を記録しました。また同じように、100歳以上の長寿の高齢者も最多を記録しています。日本の高齢化、長寿の現状をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
高齢者だけの世帯が増加…「高知」では3軒に1軒
高齢化の進展で、高齢者だけの世帯も増えています。65歳以上の人だけの世帯は、全国で5,570万4,949世帯。総世帯数に占める割合は23.5%で、5世帯に1世帯以上が高齢者だけの世帯になります。
都道府県別にみていくと、高齢者のみの世帯の割合が最も高いのは「高知県」で31.6%。続くのが「山口県」で31.0%。「和歌山県」「鹿児島県」「宮崎県」と続きます。一方で割合が最も低いのは「東京都」で18.9%。「沖縄県」「宮城県」「愛知県」「滋賀県」と続きます。
【「65歳以上の人だけの世帯が多い」都道府県上位10】
1位「高知県」31.6%
2位「山口県」31.0%
3位「和歌山県」30.9%
4位「鹿児島県」30.4%
5位「宮崎県」29.4%
6位「長崎県」29.0%
7位「愛媛県」28.9%
8位「大分県」28.6%
9位「秋田県」28.5%
10位「奈良県」28.4%
出所:総務省『令和2年国勢調査』より作成
高齢者だけの世帯では、買い物が困難など日常生活に支障が出てきたり、地震や水害のときに避難が困難になったりと、さまざまな弊害が生じる可能性があります。今後も高齢者のみの世帯は増加していくでしょうから、地域で支える仕組みを作っていかなければなりません。