人口減が続く日本で、労働の担い手として存在感を増している外国人。「同僚は外国人」という人も増えているのではないでしょうか。先日、発表された国勢調査の確定値では、その数が過去最高を更新。日本における外国人の状況をみていきます。
都道府県「在留外国人」ランキング…中国人が多い「東京」、韓国人が多い「大阪」 (※写真はイメージです/PIXTA)

【関連記事】【2021年】都道府県「在留外国人」ランキング…11ヵ国別の順位も発表

最新・国勢調査…日本人は減少も、外国人は増加

総務省が昨年行った国勢調査の確定値が発表になりました。それによると、外国人を含む日本の総人口は1億2614万6099人と、前回調査と比べて94万8,646人、0.7%の減少となりました。また日本人が1.4%減となるなか、外国人は43.6%増の274万7,137万人と過去最多を記録しています。

 

国籍別にみていくと、最も多いのは「中国」で66万7,475人。日本に住む外国人の4人に1人の割合です。続くのが「韓国、朝鮮」で37万4,593人。「ベトナム」「フィリピン」「ブラジル」と続きます。

 

【国籍別…日本に住む外国人】

「中国」66万7,475人(27.8%)

「韓国、朝鮮」37万4,593人(15.6%)

「ベトナム」32万0,805人(13.4%)

「フィリピン」23万0,351人(9.6%)

「ブラジル」18万0,014人(7.5%)

「ネパール」6万7,325人(2.8%)

「インドネシア」4万9,147人(2.0%)

「アメリカ」4万7,875人(2.0%)

「タイ」4万2,702人(1.8%)

「ペルー」4万1,034人(1.7%)

「インド」2万7,915人(1.2%)

「イギリス」1万3,590人(0.%)

 

出所:総務省『令和2年国勢調査』より

 

これらの外国人は、なぜ日本に住んでいるのでしょうか。出入国在留管理庁『在留外国人統計』(2020年)によると、「永住者」が全体の27%ほど、「技能実習(1号・2号・3号)」が14%ほど、「特別永住者」が11%、「技術・人文知識・国際業務(オフィスでみかける外国人)」「留学」がそれぞれ10%ほど。日本で住む外国人の多くは「働く」「学ぶ」活動が中心です。

 

また2019年に始まった「特定技能制度」ですが、コロナ禍の影響もあり、2020年6月時点で5,950名に留まっています。