人口減が続く日本で、労働の担い手として存在感を増している外国人。「同僚は外国人」という人も増えているのではないでしょうか。先日、発表された国勢調査の確定値では、その数が過去最高を更新。日本における外国人の状況をみていきます。
都道府県「在留外国人」ランキング…中国人が多い「東京」、韓国人が多い「大阪」 (※写真はイメージです/PIXTA)

都道府県別に「外国人の分布」をみる

都道府県ごとに外国人分布をみていきましょう。人口に占める外国人の割合が最も高いのは「東京都」で3.44%。「愛知県」3.07%、「群馬県」2.76%、「三重県」2.53%、「岐阜県」2.48%と続きます。一方、外国人比率が最も低いのは「秋田県」で0.38%。「青森県」「岩手県」「宮崎県」「高知県」と続きます。外国人人口が1%を切っているのは、20道県。また東京都のほか、自動車工場が多く建つ中京圏で外国人比率が高くなっています。

 

【都道府県「外国人比率」上位10】

1位「東京都」3.44%

2位「愛知県」3.07%

3位「群馬県」2.76%

4位「三重県」2.53%

5位「岐阜県」2.48%

6位「静岡県」2.37%

7位「大阪府」2.36%

8位「千葉県」2.26%

9位「埼玉県」2.20%

10位「神奈川県」2.12%

 

出所:総務省『令和2年国勢調査』より作成

 

国籍別にみていきましょう。「中国人」が最も多いのは「東京都」で19万5,740人。続くのが「神奈川県」「大阪府」「埼玉県」「千葉県」。首都圏に多く在住している傾向にあります。

 

「韓国、朝鮮」が最も多いのは「大阪府」で8万1,436人。「東京都」「兵庫県」「愛知県」「神奈川県」と続きます。アセアン諸国で最も在留人口の多い「ベトナム人」は、「愛知県」在住が最も多く、3万2,880人。「大阪府」「東京都」「埼玉県」「神奈川県」と続きます。

 

欧米人で最も多い「アメリカ人」はどうでしょう。最も多いのは「東京都」で1万6,507人。2位「神奈川県」に続くのが、在留米軍基地の多い「沖縄県」です。

 

■中国人

1位「東京都」195,740人

2位「神奈川県」63,833人

3位「大阪府」60,430人

4位「埼玉県」57,579人

5位「千葉県」49,043人

 

■韓国、朝鮮

1位「大阪府」81,436人

2位「東京都」79,414人

3位「兵庫県」31,582人

4位「愛知県」25,821人

5位「神奈川県」24,475人

 

■ベトナム人

1位「愛知県」32,880人

2位「大阪府」26,620人

3位「東京都」24,999人

4位「埼玉県」19,048人

5位「神奈川県」18,290人

 

■アメリカ人

1位「東京都」16,507人

2位「神奈川県」5,381人

3位「沖縄県」2,886人

4位「大阪府」2,522人

5位「千葉県」2,002人

 

出所:総務省『令和2年国勢調査』より作成

 

いまや、日本在住の50人に1人は外国人。少子高齢化の進行で労働職不足が懸念されている日本において、今後さらに外国人は増えていくと考えられています。