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現役世代の老後への不安「年金だけでは暮らしていけない」
2020年、日本の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳。世界有数の長寿国です。また65歳まで生きるのは男性で89.7%、女性で94.6%、75歳まで生きるのは男性で76.1%、女性で88.4%、90歳まで生きるのは男性で28.4%、女性で52.5%。特に女性の場合、半数以上が90歳以上生きることを考えると、老後の備えは必須だといえます(数値は厚生労働省『令和2年簡易生命表』より)。
とはいえ、年を取ることに対し、ポジティブでいるのは難しいこと。公益財団法人生命保険文化センター『令和元年度生活保障に関する調査』*によると、「あなたは、ご自身の老後生活に対して、どの程度不安を感じていますか」の問いに対し、「不安(非常に不安を感じる、不安を感じる、少し不安を感じるの合計)」と回答したのは84.4%。不安を覚えるのが圧倒的です。
*調査地域:全国(400地点)、調査対象:18〜69歳の男女個人、調査時期:平成31年4月6日〜令和元年6月2日
不安の正体は何なのかというと、「公的年金だけでは不十分」82.8%など、経済的な不安が大きいようです。
【老後生活に対する不安の内容】
「公的年金だけでは不十分」82.8%
「日常生活に支障がでる」57.4%
「退職金や企業年金だけでは不十分」38.8%
「仕事が確保できない」31.6%
「配偶者に先立たれて経済的に苦しくなる」21.9%
「貯蓄等の準備資金が目減りする」16.0%
「子どもからの援助が期待できない」13.8%
「利息・配当収入が期待通りにならない」11.5%
「住居が確保できない」5.4%
出所:公益財団法人生命保険文化センター『令和元年度生活保障に関する調査』より
年齢別にみていくと、「公的年金だけでは不十分」という不安は40代がピーク。しかし年金生活直前の60代でも男性で79.6%、女性で74.3%が口にいていることから、常に胸の内にある不安だといえるでしょう。