日本を代表する「メガバンク」の平均給与は?
冒頭にあったとおり、メガバンク含む「金融・保険業」は、全産業の中でも高給で知られています。さらに細かくみていきましょう。メガバンクが分類される「銀行業」の大卒男性の推定年収は816万5600円と大台を突破。年齢別に見ていくと、20代前半で345万2,800円だった年収は、年齢とともに上昇し、40代前半で1,000万円の大台を突破。ピークは50代前半で1,081万6000円に達します(関連記事:『【年齢別】大卒男女「銀行」の推定年収』)。
さらに有価証券報告書から、メガバンクの給与事情をみていきましょう。持ち株会社と銀行、それぞれをみていくと、持ち株会社で最も高いのが「三井住友フィナンシャル・グループ」。続く「三菱UFJフィナンシャル・グループ」とともに1,000万円の大台を突破。「みずほフィナンシャル・グループ」は大台を若干下回っています。銀行も平均年収も「三井住友」「三菱UFJ」「みずほ」の順でした。持ち株会社、銀行ともに、日本の会社員の平均給与487万2900円(厚生労働省『令和2年賃金構造基本調査』より)を大きく上回っています。
■三菱UFJフィナンシャル・グループ
1,070万0,700円
(従業員数:2,726人、平均年齢:41.1歳、平均勤続年数15.7年)
■三菱UFJ銀行
773万1,000円
(従業員数:3万0,554人、平均年齢:38.3歳、平均勤続年数14.7年)
■三井住友フィナンシャル・グループ
1,142万4,000円
(従業員数:1,034人、平均年齢:40.0歳、平均勤続年数15.8年)
■三井住友銀行
842万3,000円
(従業員数:2万8,104人、平均年齢:38.0歳、平均勤続年数14.7年)
■みずほフィナンシャル・グループ
993万4,000円
(従業員数:1,949人、平均年齢:41.4歳、平均勤続年数17.0年)
■みずほ銀行
729万3,000円
(従業員数:2万7,659人、平均年齢:38.1歳、平均勤続年数14.5年)
今回、有価証券報告書でメガバンクの給与事情をみてきたところ、持ち株会社と銀行で、200万~300万円ほどの給与差はありました。雇用形態や男女比などの差もあるでしょう。
どちらにせよ、日本を代表する企業にふさわしい給与だということは紛れもない事実です。