日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「沖縄県の最新の公示地価」。どれくらいの地価なのか、これからマイホームを夢見る会社員には気になるところ。注目地点の地価を見ていきましょう。
沖縄の地価ランキング…本島よりも「宮古島」で地価爆上げの理由

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観光客減の影響の大きい那覇中心部では地価下落

沖縄県の2021年最新の公示地価を見ていくと、地価平均は45.4万円/坪で、47都道府県で第11位。コロナ禍で全国的に地価が下がるなか、沖縄県では前年比1.19%の上昇。変動率は福岡県、北海道に次ぐ第3位でした。

 

先日発表された地価調査の結果を見ていくと、沖縄県で最も地価が高いのは、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)「県庁前駅」から西へ5分ほど行った「那覇市松山1丁目1番4」。沖縄屈指の歓楽街として知られている地域で、平米単価は125万円、前年比-1.6%の下落でした。

 

地価上昇が続く沖縄県ですが、コロナ禍で観光客が激減。昨今は外国人観光客も大挙して押し寄せていた那覇市中心部の商業地は大きな影響を受け、地価下落に転じています。

 

用途地域を住宅地に絞って見ていきましょう。最も平米単価が高かったのは「那覇市天久2丁目」で、平米単価は33万円。那覇市中心部から北西へ車で15分ほど、中層の共同住宅等が建ち並ぶ住宅地域。米軍の住宅街だった地域が返還され再開発された「那覇新都心」に位置し、大型ショッピングセンターや総合運動公園などのある、那覇でも人気のエリアです(関連記事:『【2021年】沖縄県「住宅地地価ランキング」価格&上昇率ベスト100』)。

 

上位100位まで見てみると、那覇市が19地点、沖縄市が10地点、うるま市や浦添市が9地点、宜野湾市が7地点、北谷町が5地点など、ほぼ県庁所在地のある沖縄本島からのラインクインでした。

 

【沖縄県「住宅地の平米単価」ベスト10】

1位「沖縄県那覇市天久2丁目11番9」330,000円

2位「沖縄県那覇市泉崎2丁目14番3」301,000円

3位「沖縄県那覇市安謝1丁目8番18」276,000円

4位「沖縄県那覇市牧志1丁目942番12」271,000円

5位「沖縄県那覇市真嘉比2丁目22番3」268,000円

6位「沖縄県那覇市壺川1丁目4番6」257,000円

7位「沖縄県那覇市松尾1丁目245番9」255,000円

8位「沖縄県那覇市壺川2丁目11番1」229,000円

9位「沖縄県那覇市首里石嶺町2丁目90番7」228,000円

10位「沖縄県那覇市田原1丁目5番9」214,000円

 

出所:2021年地価調査(7月1日時点)より

(かっこ)内は㎡単価