インターネット普及率上位の日本だが、行政手続きのデジタル化は進まず
マイナンバーカードの普及が、順調に進んでいるのか、それもと今一歩なのか、評価は分かれるどころですが、まだまだ利用シーンは限られているため、「マイナンバーカードがあって良かった」「マイナンバーカードって便利」などというコメントはあまり聞かれません。今後のサービスの拡充に期待といったところでしょうか。
世界主要国のインターネット利用率*を見てみると、日本は33ヵ国中8位で96.90%。今や利用していない人を探すことが難しいほど、インターネットが普及している国のひとつです。
【世界主要国「インターネット利用率」上位10ヵ国】
1位「アイスランド」99.47%
2位「デンマーク」98.82%
3位「ルクセンブルク」98.54%
4位「ノルウェー」98.06%
5位「イギリス」97.76%
6位「スウェーデン」97.46%
7位「フィンランド」97.17%
8位「日本」96.90%
9位「スイス」96.82%
10位「韓国」96.54%
出所:OECD(2020年)
※16歳以上75歳未満人口のうち、過去12ヵ月間にインターネットを利用した人の割合
しかしマイナンバーカードがあればスムーズな「公的書類の記入や提出といった行政手続き」に限って見ていくと、世界主要国中トップは「アイスランド」で86.58%。インターネット利用率では上位だった日本は、2019年のデータではありますが、32ヵ国中32位に沈みます。
【世界主要国「インターネット利用率/行政手続き」上位10ヵ国】
1位「アイスランド」86.58%
2位「ノルウェー」80.50%
3位「エストニア」74.63%
4位「フィンランド」73.96%
5位「スウェーデン」73.67%
6位「オランダ」73.36%
7位「デンマーク」67.80%
8位「フランス」63.74%
9位「ラトビア」63.41%
10位「アイルランド」53.74%
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32位「日本」7.9%
出所:OECD(2020年)
※16歳以上75歳未満人口のうち、過去12ヵ月間にインターネットを利用した人の割合
※日本は2019年のデータ
インターネットは身近なのに、なぜかデジタル後進国の日本。今回のマイナンバーカードと健康保険証の一体化といったサービス拡充は、デジタル化を加速させる一歩になると期待されています。