2021年度も後半戦ですが、この10月から変更になることもいろいろ。そのひとつが、マイナンバーカードと健康保険証の一体化。デジタル化で様々な手続きが便利になっていきますが、世界と比べると、まだまだ出遅れ感が否めないようです。
マイナンバーカードが保険証に…「デジタル後進国・日本」浮上の契機になるか?

インターネット普及率上位の日本だが、行政手続きのデジタル化は進まず

マイナンバーカードの普及が、順調に進んでいるのか、それもと今一歩なのか、評価は分かれるどころですが、まだまだ利用シーンは限られているため、「マイナンバーカードがあって良かった」「マイナンバーカードって便利」などというコメントはあまり聞かれません。今後のサービスの拡充に期待といったところでしょうか。

 

世界主要国のインターネット利用率*を見てみると、日本は33ヵ国中8位で96.90%。今や利用していない人を探すことが難しいほど、インターネットが普及している国のひとつです。

 

【世界主要国「インターネット利用率」上位10ヵ国】

1位「アイスランド」99.47%

2位「デンマーク」98.82%

3位「ルクセンブルク」98.54%

4位「ノルウェー」98.06%

5位「イギリス」97.76%

6位「スウェーデン」97.46%

7位「フィンランド」97.17%

8位「日本」96.90%

9位「スイス」96.82%

10位「韓国」96.54%

 

出所:OECD(2020年)

※16歳以上75歳未満人口のうち、過去12ヵ月間にインターネットを利用した人の割合

 

しかしマイナンバーカードがあればスムーズな「公的書類の記入や提出といった行政手続き」に限って見ていくと、世界主要国中トップは「アイスランド」で86.58%。インターネット利用率では上位だった日本は、2019年のデータではありますが、32ヵ国中32位に沈みます。

 

【世界主要国「インターネット利用率/行政手続き」上位10ヵ国】

1位「アイスランド」86.58%

2位「ノルウェー」80.50%

3位「エストニア」74.63%

4位「フィンランド」73.96%

5位「スウェーデン」73.67%

6位「オランダ」73.36%

7位「デンマーク」67.80%

8位「フランス」63.74%

9位「ラトビア」63.41%

10位「アイルランド」53.74%

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32位「日本」7.9%

 

出所:OECD(2020年)

※16歳以上75歳未満人口のうち、過去12ヵ月間にインターネットを利用した人の割合

※日本は2019年のデータ

 

インターネットは身近なのに、なぜかデジタル後進国の日本。今回のマイナンバーカードと健康保険証の一体化といったサービス拡充は、デジタル化を加速させる一歩になると期待されています。