日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、現役世代に対する高齢者の割合である「高齢者負担率」に焦点をあてていきましょう。
世界ダントツ1位の現実…日本人が「資産形成」を推奨されるようになった理由 ※画像はイメージです/PIXTA

現役世代2.08人で1人の高齢者を支えています

少子高齢化が世界の中でも進む日本。総人口に対し、生産年齢人口(15歳~64歳)が占める割合は59.15%。それに対して、65歳以上人口が占める割合は28.40%で、現役世代に対する65歳以上人口の比率である高齢者負担率は48.01%。単純計算、現役世代2.08人で1人の高齢者を支えていることになります。

 

世界を見渡すと、高齢者負担率は日本がダントツ1位。2位は北欧のフィンランドで、現役世代2.73人で1人の高齢者を負担している計算。現役世代の負担が世界で一番大きな国、それが日本なのです。

 

【世界ランキング「高齢者1人を支える現役世代の人数」トップ20】

1位「日本」2.08人

2位「フィンランド」2.73人

3位「イタリア」2.73人

4位「ポルトガル」2.82人

5位「ギリシャ」2.87人

6位「米領ヴァージン諸島」2.94人

7位「ドイツ」2.97人

8位「フランス」2.97人

9位「ブルガリア」2.97人

10位「マルタ」3.02人

11位「クロアチア」3.02人

12位「ラトビア」3.04人

13位「プエルトリコ」3.05人

14位「スウェーデン」3.05人

15位「スロベニア」3.09人

16位「エストニア」3.10人

17位「リトアニア」3.10人

18位「デンマーク」3.15人

19位「チェコ」3.18人

20位「オランダ」3.21人

 

出所:2020年世界銀行の統計を基に算出