日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「障害者手帳」。交付数について見ていきます。
全国「障害者手帳」交付数調査…「全人口の4.00%」現状を探る ※画像はイメージです/PIXTA

「障害者手帳」の交付数…全国で500万人超え

障害のある本人や保護者が都道府県に申請、「身体障害者福祉法」に基づく認定を受けると、「障害者手帳」が発行されます。法律上、正式に障害者と認められ、身体障害 であれば「身体障害者手帳」 、知的障害であれば「療育手帳」(自治体により名称は異なる)、精神障害であれば「精神障害者保健福祉手帳」 が発行。法律上、正式に障害者と認められ、さまざまな福祉サービス等が受けられるようになります。障害者手帳の取得は個人の自由であり、取得義務はありません。

 

厚生労働省『令和元年度 福祉行政報告例』によると、「身体障害者手帳」の交付数は、全国で505万4188人。全人口の4.00%と、25人に1人の割合で「身体障害者手帳」を手にしていることになります。

 

都道府県別に見てみると、人口比、最も「身体障害者手帳」の交付数が多いのが「秋田県」で5.36%。「佐賀県」「奈良県」「徳島県」「三重県」と続きます。

 

【都道府県「身体障害者手帳」交付数対人口比/パーセンテージ順】

・秋田県(5.36%)

・佐賀県(5.09%)

・奈良県(4.85%)

・徳島県(4.82%)

・三重県(4.07%)

・鹿児島県(4.06%)

・宮崎県(3.98%)

・和歌山県(3.96%)

・山形県(3.79%)

・高知県(3.74%)

 

出所:厚生労働省『令和元年度 福祉行政報告例』より

 

また障害別に見ていくと、最も多いのは「肢体不自由」で、全国に260万人強、全人口の2.06%になります。

 

【都道府県「療育手帳」交付数対人口比/パーセンテージ順】

 

■視覚障害 33万0344人(0.26%)

・奈良県(0.35%)

・徳島県(0.35%)

・秋田県(0.31%)

・佐賀県(0.30%)

・鹿児島県(0.29%)

 

■聴覚・平衡機能障害 44万8153人(0.36%)

・徳島県(0.63%)

・奈良県(0.47%)

・佐賀県(0.45%)

・鹿児島県(0.45%)

・沖縄県(0.45%)

 

■音声・言語・そしゃく機能障害 6万0399人(0.048%)

・秋田県(0.060%)

・東京都(0.053%)

・奈良県(0.050%)

・佐賀県(0.050%)

・宮崎県(0.048%)

 

■肢体不自由 260万5642人(2.06%)

・秋田県(3.06%)

・佐賀県(2.80%)

・奈良県(2.56%)

・徳島県(2.31%)

・和歌山県(2.17%)

 

■内部障害 160万9650人(1.28%)

・秋田県(1.49%)

・佐賀県(1.49%)

・徳島県(1.48%)

・沖縄県(1.44%)

・奈良県(1.42%)

 

出所:厚生労働省『令和元年度 福祉行政報告例』より