埼玉県の住宅地地価…上昇率で注目のエリアは?
さらに前年との変動率で、注目のエリアを見ていきます。ここでも存在感が光るのが川口市。トップは「埼玉県川口市並木1丁目」。JR「西川口駅」から歩くこと11分、「川口」駅からも徒歩18分と、2駅利用が可能な住宅地。シネコンなども入る「アリオ川口」から徒歩7分と、買い物環境も良好なエリアです。
トップ10を見ると、2位の「埼玉県上尾市栄町4丁目」以外は川口市と、まさに独壇場。さらにトップ20まで広げてみても、そのうち16は川口市を占めています。ちなみに前出の上尾市以外にトップ20にランクインしたのは戸田市(11位、13位、15位)。戸田市も川口市同様、荒川を超えれば東京都というロケーション。JR埼京線で「戸田駅」から「赤羽駅」では10分弱、そこから京浜東北線に乗り換えれば「東京駅」方面にもアクセスできますし、「池袋」「新宿」「渋谷」へはダイレクトに向かうことができます。
【埼玉県住宅地の地価対前年変動率ベスト10(住宅地)】
1位 埼玉県川口市並木1-7-38(3.20%)
2位 埼玉県上尾市栄町4-9(2.80%)
3位 埼玉県川口市青木2-3-15(2.70%)
4位 埼玉県川口市上青木西2-2-14(2.50%)
5位 埼玉県川口市栄町1-19-23(2.50%)
6位 埼玉県川口市飯塚3-9-7(2.40%)
7位 埼玉県川口市南鳩ヶ谷5-18-6(2.40%)
8位 埼玉県川口市西川口2-14-3(2.30%)
9位 埼玉県川口市中青木1-2-15(2.30%)
10位 埼玉県川口市(芝東第3-76-16)(2.20%)
出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より
(かっこ)内は対前年変動比
東京と隣接するエリアで、地価の高騰が顕著な埼玉県。その代表格である川口市は、元々鋳物業が盛んな地域でしたが、最近は工場が次々と閉鎖。老朽化した住宅も含めて、新しい住宅地として生まれ変わる動きが活発化しています。
そんな動きに合わせて、都心へのアクセスも良好ながら郊外に住みたいとする層のニーズが合致したのでしょうか。人気の街として急上昇していると、たびたび話題になっています。この流れが一過性のものなのか、続いていくものなのかも注目です。