日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「埼玉県の最新の公示地価」。どれくらいの地価なのか、これからマイホームを夢見る会社員には気になるところ。注目地点の地価を見ていきましょう。
埼玉の地価ランキング…「住みたい街」で人気の「川口」が上位独占 ※画像はイメージです/PIXTA

埼玉県の住宅地の地価…最も高いのは古くからの文教地区

埼玉県の2021年最新の公示地価を見ていくと、地価公示価格平均値は53万2215円 /坪で、全国では兵庫県につぐ第8位。コロナ禍で全国的に地価が下がるなか、埼玉県でも同様に、前年比-0.58%となりました。

 

コロナ禍では東京からの転入が続いた埼玉県ですが、外出自粛の影響を受け、特に商業地で地価が下落傾向に。最も地価の下落幅が大きかったのは、「埼玉県さいたま市大宮区仲町1丁目」。「大宮駅」東口から徒歩3分ほどの雑居ビルが建ち並ぶ繁華街でした(関連記事:『【2021年】埼玉県「住宅地地価ランキング」価格&上昇率ベスト100』)。

 

用途地域を住宅地に絞ると、最も㎡単価が高かったのが「埼玉県さいたま市浦和区高砂2」。「伊勢丹浦和店」のある「浦和」駅西口から歩くこと6分ほど、マンションが建ち並ぶエリアで、「埼玉県庁」からも徒歩8分と、駅と官庁エリアの中間地点にあたります。浦和は、東京都心への通勤・通学も良好で、古くから文教地区としても知られています。全国的にも知られた進学校も多く、教育熱の高い家庭がわざわざ引っ越してくる人気の街です。

 

トップ10を見てみると、「川口市」の存在感が光ります。荒川を超えれば東京都というロケーションで、「東京」駅へはJR京浜東北線で30分弱。長らく市民に愛されてきた「そごう川口店」は閉店してしまい、その跡地利用に注目が集まっていますが、駅周辺では再開発計画が複数進行中。駅近くに大型ショッピングモールがあるなど利便性も抜群で、「住みたい街」ランキングでも赤丸急上昇と話題になっています。

 

【埼玉県住宅地の地価ベスト10(住宅地)】

1位 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-2-6(979,000円)

2位 埼玉県川口市幸町1-3-24(592,000円)

3位 埼玉県さいたま市浦和区岸町4-14-17(552,000円)

4位 埼玉県川口市本町3-8-12(492,000円)

5位 埼玉県さいたま市浦和区岸町3-1-19(490,000円)

6位 埼玉県川口市青木1-3-15(427,000円)

7位 埼玉県川口市中青木1-2-15(407,000円)

8位 埼玉県さいたま市浦和区前地2-10-25(396,000円)

9位 埼玉県さいたま市大宮区浅間町1丁目137番4(382,000円)

10位 埼玉県川口市飯塚3-9-7(382,000円)

 

出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より

(かっこ)内は㎡単価