日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は「年収2,000万円超え」という、夢のような高給取りの人たちに焦点を当てます。
「年収2,000万円」の衝撃の「手取り額」…高給取りの嘆きが聞こえる ※画像はイメージです/PIXTA

年収2,000万円超え…会社員が夢見る高給取りな人たち

国税庁『令和元年民間給与実態統計調査』によると、会社員(給与所得者)は5970万1000人(令和元年平均)で平均年収は366万1000円。男性会社員の平均は年収449万1000円、女性会社員の平均年収は252万9000円でした。

 

さらに正社員(正規雇用者)に限ると、2484万1010人で、平均年収は526万4000円。男性正社員の平均年収は573万2000人、女性正社員の平均年収は390万3000円でした。

 

そんな会社員にとって、やはり高給取りは憧れ。国税庁が公表している『統計年報』によると、所得税の申告者のうち、年収1,000万円以上6.3%、年収2,000万円以上は2.0%。

 

さらに年収2,000万円以上について、都道府県別にその分布を見ていくと、最も多いのが「東京都」で、12万0493人。「神奈川県」が4万0696人、「大阪府」が3万1063人と続きます(関連記事:『都道府県ランキング「年収2,000万円超」はどこに? 』)。

 

【都道府県「年収2,000万円超」高給取りの人数】

1位「東京都」12万0493人

2位「神奈川県」4万0696人

3位「大阪府」3万1063人

4位「愛知県」3万0838人

5位「埼玉県」2万2432人

6位「千葉県」2万0070人

7位「兵庫県」1万9239人

8位「福岡県」1万3697人

9位「北海道」1万2346人

10位「京都府」8793人

 

出所:国税庁『令和元年統計年報』より作成

 

さらに申告者に占める年収2,000万円以上の割合で見ていくと、最も割合が大きいのも「東京都」で4.10%。「神奈川県」2.41%、「愛知県」2.36%と続きます。割合で人数では23位の「沖縄県」が7位に入っていたりと、人数では見えてこなかった高給取りの分布が見えてきます。

 

【都道府県「年収2,000万円超」高給取りの割合】

1位「東京都」4.10%

2位「神奈川県」2.41%

3位「愛知県」2.36%

4位「大阪府」2.17%

5位「兵庫県」2.02%

6位「京都府」1.99%

7位「沖縄県」1.98%

8位「千葉県」1.87%

9位「埼玉県」1.80%

10位「奈良県」1.77%

 

出所:国税庁『令和元年統計年報』より作成