日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「市区町村別の平均年収」。総務省の最新調査による市区町村別の平均年収ランキングから、自治体、それぞれの事情が見えてきました。
市区町村「平均年収」最新ランキング…全国上位の村、高年収の理由

ランキング上位は「東京都」が独占

総務省の「令和2年度課税標準額段階別所得割額等に関する調」から東京特別区、それぞれの平均年収を算出したところ(関連記事:最新「東京23区年収ランキング」1位と23位の年収差、815万円に縮小)、23区といっても、都心とその周辺部では、平均年収に大きな差があることがわかりました。

 

では範囲を全国に広げてみましょう。全国1741市区町村の平均年収、トップは1163万円に対し、1741位は211万円。1000万円弱の差があります。同じ日本であっても働き方はさまざまなで、地域によって事情も異なるので、大きな差があっても不思議ではありません。

 

ただランキングを細かく見ていくと、50位で400万円、100位で368万円、500位で303万円、1000位で274万円。一部の市区町村の平均年収は非常に高額ですが、たいていの市区町村の平均年収は200万~300万円代に集中しているといえそうです。

 

【市区町村別「平均年収ランキング」キリ番の平均年収】

50位 400万円

100位 368万円

200位 338万円

300位 324万円

400位 313万円

500位 303万円

600位 296万円

700位 289万円

800位 284万円

900位 279万円

1000位 274万円

1100位 268万円

1200位 263万円

1300位 258万円

1400位 254万円

1500位 248万円

1600位 240万円

1700位 229万円

 

出所:総務省「令和2年度課税標準額段階別所得割額等に関する調」

 

ベスト100に注目すると、ランクインしているのは18都道府県。そのなかで最もランクインした市区町村が多いのが「東京都」で38。続く「愛知県」が11なので、まさに一極集中、といった様相です。「神奈川県」「北海道」が8、「千葉県」が7と続きます。